エンジニア研修に必要な内容とは?実施するためのポイントや注意点を解説
こんにちは。「TECH PLAY Academy」ライターチームです。
近年、エンジニアが市場全体で不足しています。
そのため、新規の採用が難しくなるにつれて、新卒の育成だけでなく研修によって社内人材をリスキリングすることでエンジニアを確保するのも1つの手となっています。
この記事では、エンジニアの育成に必要な研修、その内容、実施する際の注意点などを解説しています。
ぜひ参考にしてください。
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目次
エンジニア雇用の現状
エンジニア雇用の現状は、どのような状況にあるのでしょうか。
エンジニアの採用は難易度が高い
エンジニアは現在どの業界でも必要とされ、慢性的な人手不足が続いている職種です。
少子高齢化の波のなか、人手不足の状況は今後も続くと考えられます。
エンジニア採用の競争率は常に高いため、求人を出しても思うように雇用できないのです。
新卒をエンジニアとして育成するのも1つの手
経験者のエンジニア採用が難しい以上、自社であえて新卒を採用し、エンジニアとして育成するのも1つの方法です。
新卒はまだエンジニアとしての先入観念がないため、研修によってエンジニアとしての知識やスキルを効果的に身に付けられるでしょう。
社内人材のリスキリングも1つの手
社内人材をエンジニアとしてリスキリングすることで、業務が効率化できたり、習得したスキルを社内の業務に応用できたりといったメリットがあります。
リスキリングとは、経済産業省の資料によると下記のように定義されています。
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新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること
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リスキリングを成功させるためには、企業からの組織的なサポートが必要になります。
※引用:リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流―|経済産業省
エンジニア研修の必要性
エンジニア研修はなぜ必要なのでしょうか。
エンジニアの育成における研修の重要性を解説します。
エンジニアの育成には研修が重要
エンジニアに必要なスキルは多岐に渡ります。
研修によって、基礎知識やシステム開発・Web系のサーバー構築・ネットワークセキュリティの技術はもちろん、問題解決能力、チームワークなどを効率的に学べます。
新人研修にかかる期間の平均
一般的な新人研修と、エンジニアの新人研修では期間が異なります。
以下で詳しく解説します。
一般的には1~3か月程度
職種や、仕事内容によって異なりますが、新人研修にかかる時間は、あらゆる職種を平均すると1~3か月といわれています。
専門知識が不要な事務職であれば、1か月以内、ある程度の専門知識が必要とされる職種でも3か月以内に終わる場合が多い傾向です。
エンジニアの研修期間の目安
エンジニアの研修期間は、他の職種と比べて大幅に長いというわけではありません。
ただし、専門知識が求められる技術職では長めの研修期間を設けている企業も多いでしょう。
新入社員は2~3か月の基礎研修後、現場でOJT(On-the-Job Training、オン・ザ・ジョブ・トレーニング)という形で実務を行いながら研修を続けます。
先輩社員に実務を教えてもらいながら、仕事そのものを一種の研修としてスキルアップしていく状態です。
一般的に一人前のエンジニアになるまでには、2~3年の時間がかかるといわれています。
最終的にどのようなスキルが身に付くかは、OJTの内容、配属された職場での仕事内容、本人の興味や努力にも大きく左右されるでしょう。
エンジニア研修の形式
エンジニア研修にはさまざまな形式があります。
以下で主な3つの形式を解説します。
オンライン研修・eラーニング
ウィズコロナの環境下で支持を集めているものが、オンライン研修やeラーニングです。
オンライン研修は、Web会議システムを利用し、講師と研修を受ける従業員とが双方向で行う研修です。
リアルタイムでやりとりできるため、実習やグループディスカッションに向いています。
これをリアルタイム形式といいます。
一方、eラーニングは、研修を受ける側が録画された講義を都合のよい時間に見られるため、知識のインプットに役立ちます。
これをオンデマンド形式といいます。
いずれにしてもオンラインの研修は移動時間もかからず効率的です。
デメリットとして、eラーニングでの学習継続率・定着率は受講者個人のモチベーションなどに依存することもあります。
ブートキャンプ(トレーニング)形式
ブートキャンプは、訓練所を意味する言葉です。
短期間で長時間に及ぶ研修を行いながら、システムを作るという一連の流れを体験できます。
エンジニアという仕事の全体像を把握しつつ、同時に、必要なスキルも身に付けられる効果の高い研修方法です。
OJT形式(現場訓練)
先述のとおり、OJT形式の研修は現場訓練となります。
実務が不完全な状態でも、先輩について学ぶことで現場がどのようにPDCAを回しているのかを知ることができる、効果的な研修方法です。
研修を受ける側は実践で使える技術をリアルに学べるメリットがある一方、教える側にもスキルを深めたり、指導力が身に付いたりするメリットがあります。
エンジニア研修の手段
エンジニア研修における有効な手段を、社内と社外にわけて解説します。
社内研修(内部研修)
社内研修は、自社の従業員から受ける研修です。
研修内容をカスタマイズしやすい、研修生の成長度合いがわかるというメリットもあります。
一方、指導者となる従業員の負担が大きいのがデメリットです。研修資料も自社で作成しなければなりません。
社外研修(外部研修)
社外研修は、外部の指導者から受ける研修です。
外部の専門講師が研修を行うため、高いクオリティの研修内容が期待できます。自社で研修をする手間が省けるのもメリットです。
デメリットとしては、外部委託のコストがかかることが挙げられます。
研修生の成長度合いが社内で把握しにくい側面もあるでしょう。
エンジニア研修を実施するポイント
エンジニア研修を実施するときは、以下の4つのポイントに気をつけましょう。
個々のスキルに合わせる
以前のエンジニア研修では、基礎的な知識を教えた後、OJTでの実践で技術を習得していく方法が一般的でした。
しかし近年は、現場で応用がきく人材を育てるため、個々の能力に合わせた指導が主流となっています。
レベルに合わない教育を画一的に施しても効率的な成長につながりにくいため、研修内容は研修生の状況に合わせることを心がけましょう。
目標を具体的に設定
研修においては、目標を具体的かつ明確に設定することが必要です。
従業員を研修でどの程度までエンジニアとして育成するのかを明確にしなければ、研修内容に一貫性がなくなってしまいます。
全体のレベルを底上げするため、具体的な目標を研修ごとに必ず設定しましょう。
フィードバックを重視
研修は内容だけでなく、そのフィードバックを重視します。
フィードバックとは終了後に研修を振り返り、上司から部下へ改善点や評価を伝えることです。
まず内容の振り返りをすることで、不明点や改善点を明確にできます。
さらに振り返りに対してフィードバックすれば、内容の定着を促せるでしょう。
このような研修に対する適切なフォローをすることで、新人のモチベーションを高める効果もあります。
アセスメントを実施する
アセスメントとは「評価」や「査定」という意味の言葉です。
エンジニア研修においては、「どの人がどのようなスキルを持っているか」を見える化し、評価するシステムを指しています。
スキルの把握や研修内容に役立つさまざまなアセスメントツールがあるため、利用を検討するとよいでしょう。
エンジニア研修における注意点
エンジニア研修では、必要なプロセスが抜けるとせっかくの人材育成が無駄になってしまうこともあります。次のような点に注意しましょう。
新人の悩みに対して適切なケアをする
エンジニア研修が行われる環境下では、新人が気軽に相談できる環境が整っていることも重要です。
エンジニアの仕事の基礎がわかっていないと、研修を受けても「何がわからないのか」が判断できず、理解できないまま辛さだけが感じられるケースも珍しくありません。
上司や先輩に気軽に相談できれば、疑問点をその都度解消しながら学習できるため、研修も効果的なものとなります。
必要に応じて外部研修も取り入れる
社内に優秀なエンジニアがいる場合も、必要に応じて外部研修も取り入れてみましょう。
優秀なエンジニアでも研修方法には詳しくない、コア業務のため研修をする余裕がないなど、必ずしも適切な講師とは限らないためです。
この場合、外部研修を利用すれば、より効率的な人材の育成が可能です。
新人研修の人的リソースがない、社内のエンジニアがコア業務に集中する必要があるという場合に有効でしょう。
エンジニア研修サービスおすすめ3選
ここでは、エンジニア研修の外部研修を委託できるおすすめのサービスを紹介します。
TECH PLAY ACADEMY
TECH PLAY ACADEMYは、エンジニアのリスキリング、プロダクトマネジャーなどを対象としたDX人材の育成サービスです。
1社ごとにカスタマイズしたオーダーメイド研修を提供しているため、研修受講者のレベルに合わせた最適なプログラムを選択可能です。
さらに経験豊富な現役エンジニアが研修を担当していることも、高い効果が期待できる要因といえます。
リスキルテクノロジー
リスキルテクノロジーは、旧リナックスアカデミーと呼ばれていた研修サービスです。
IT研修専門の教育機関で、特に新人研修に強いのが特徴です。
未経験の新人に対して、ITエンジニアスキルをできるだけ早く身につけてもらうことを目標としています。
富士通ラーニングメディア
富士通ラーニングメディアは、人材育成に特化した研修サービスです。
年間5,000回以上の講習会が行われ、約50,000人が受講しているなど、多くの場面で使われています。
豊富なコースがあり、必要とする研修コースが見つかりやすいでしょう。
まとめ
エンジニア研修は、人材不足のエンジニアを効率的に確保するためにおすすめの方法です。
自社へ入社する新卒への研修や、自社の従業員へのリスキリングによって、一人前のエンジニアとして成長させることができます。
しかし、エンジニア研修はスキルのある人が的確に行う必要があり、限られた自社のリソースですべての研修を行うのは難しいかもしれません。
その場合は、社外のエンジニア研修サービスに委託すると効果的でしょう。
「TECH PLAY Academy」では、シリコンバレーの現役エンジニア監修のカリキュラムで、エンジニアの育成を成功させるための研修を支援しています。
「実践者から学ぶ、実践型育成プログラム」をコンセプトに、専任のプランナーが企業の課題に合わせてオーダーメイドの研修カリキュラムを設計。
わずか3ヶ月で即戦力となるエンジニアを育成いたします。
エンジニアの育成をお考えのご担当者様は、ぜひご相談ください。
この記事を書いた人
TECH PLAY BUSINESS
パーソルイノベーション株式会社が運営するTECH PLAY。約23万人※のテクノロジー人材を会員にもつITイベント情報サービスの運営、テクノロジー関連イベントの企画立案、法人向けDX人材・エンジニア育成支援サービスです。テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX化の成功をサポートします。※2023年5月時点
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