リスキリングでプログラミングが注目される理由とは?メリット・おすすめの資格を解説

人材育成 2023.11.24

こんにちは。「TECH PLAY ACADEMY」ライターチームです。

リスキリングとは、知識やスキルを学び直すことを意味します。DX化や働き方の多様化に対応するためリスキリングが注目されつつありますが、なかでもプログラミングを学ぶ方が増えています。

本記事では、リスキリングの概要やプログラミングが人気な理由を解説します。リスキリングにおすすめの資格も説明しますのでぜひ参考にしてください。

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リスキリングとは

リスキリングは、将来必要となりうる知識やスキルについて従業員を再教育し、習得してもらうことを指します。注意したいのが、リスキリングは従業員の離職が前提となっていない点です。会社に在籍した状態のまま、知識やスキルの学び直しを行います。

また、従業員が自らリスキリングに取り組むのはもちろん、企業がその環境を整えることが求められていることも挙げられます。次で、この理由を説明します。

リスキリングが注目される理由とは

リスキリングが注目される理由としては、企業が「DX化に対応するため」「働き方の多様化に対応するため」の2つがあります。それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

DX化に対応するため

そもそもDXとはデジタルトランスフォーメーションのことで、企業がAIなどのデジタル技術を活用して業務フローを改善したり、新しいビジネスモデルを創出したりすることを意味します。変化が激しい時代のなかで、市場競争に勝ち抜くためにはDX化が必要不可欠です。

したがって今後、AIやプログラミングスキルなどを身に付けた従業員の重要性が高まると予想されます。企業としては将来の競争に備えて早めにリスキリングを行い、現在自社で働いている従業員のスキル向上を目指したいというねらいがあります。

働き方の多様化に対応するため

働き方改革や新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、多様な働き方を導入する企業が増えました。例えば、リモートワークなど従来の日本では想像もできなかった働き方が出てきています。

これらは、従業員のライフワークバランスに良い影響を与えるとされています。しかし、企業としては新しい働き方を受け入れる体制を整えるだけでなく、従業員が今までにない働き方に柔軟に対応できるようサポートしなければいけません。このため、リスキリングが注目されています。

リスキリングで人気があるスキルとは

リスキリングと一口にいっても学べる知識・スキルの種類は多くあるため、「どれを従業員に学び直してもらうべきか」と迷うこともあるでしょう。そこでこの章では、リスキリングで人気があるスキルを3つします。

プログラミング

プログラミングとはITスキルの一種で、DXやAIに関連するスキルであるためリスキリングで人気を得ています。プログラミングを学び直せばプログラミング自体のスキルが身に付くだけでなく、課題解決能力、ロジカルシンキングなどのスキルも習得できることがポイントです。

従業員が通常業務に戻った後も、効率の良い方法がないかと試行錯誤しながら業務に取り組む可能性があります。

データ分析

データ分析とは集めたデータを整理し、必要に応じて加工した後、表れた数値から情報を読み取って何らかの方法で活用するスキルのことです。膨大なデータが日々蓄積される現代ですが、そのデータをスピーディに整理してビジネスに活用できる企業はまだ多くない状況です。

このため、従業員がデータ分析をリスキリングすれば貴重な人材を確保できます。また、従業員はデータ分析におけるスキルだけでなく、事実に基づいて考える力も身に付けることができます。

マーケティング

マーケティングに関するスキルはいつの時代も重宝されていますが、特にデジタルマーケティングが注目されています。この背景にはインターネットの浸透、スマホを持つ人やSNSの利用者の増加などがあります。

従業員がデジタルマーケティングをリスキリングすることで、顧客への情報の伝え方、効率良く収益を伸ばすためのスキルなどが身に付くでしょう。

プログラミングが人気を得ている理由とは

リスキリングのなかでもプログラミングが特に人気を得ていると説明しましたが、この理由としてはデジタル人材が不足していることが挙げられます。プログラミングについてすみずみまで理解し、しっかり経験を積んでいる人材は多くなく、社会的な需要が高まっている状況です。

また、柔軟な働き方を実現するために、リスキリングでプログラミングを学ぼうと考える人が増えていることも、1つの理由として考えられます。

プログラミングをリスキリングで学ぶメリットとは

リスキリングでプログラミングを学ぶ、従業員側のメリットを解説します。

仕事の選択肢を広げやすい

従業員がプログラミングをリスキリングすると、仕事の幅を広げやすくなります。

例えば、現在は営業職である従業員がプログラマーなどの技術職として活躍したり、開発チームをまとめるプロジェクトマネージャーになったりできます。プログラミングで学んだスキルを活かして、オフィスワークの業務効率を改善することもできるでしょう。仮に他業種であっても仕事に付加価値を付けやすくなります。

年収が上がる可能性がある

プログラミングは技術の指標となるスキルであるため、学び直すことで年収が上がる可能性があります。逆にいうと、従業員は年収をあげるためにリスキリングするケースもあるため、企業としてはプログラミングなどの専門的なスキルを身に付けた従業員をしっかり評価する体制を整えておく必要があります。

また、プログラミングのスキルを副業に活かすことで、収入アップをはかる人もいます。

論理的な思考が身に付きやすい

論理的な思考とは、筋道をたててものを考えられるようになる力のことです。プログラミングを通して従業員が論理的な思考を身に付ければ、物事の全体像をとらえやすくなったり、相手に話を適切に伝えたりできるようになります。素早く仕事の要点を見つけられるようになるため、企業としても業務効率の改善・新たなビジネスモデルの発案につながるでしょう。

おすすめのプログラミング資格をチェック

プログラミングに関する資格にはいくつかの種類があります。ここではおすすめを3つ紹介します。

Python 3 エンジニア認定基礎試験

Pythonとはプログラミング言語のひとつで、他のプログラミング言語と比較するとコードが短めという特徴があります。汎用性が高く、人工知能・データ分析などの分野で活用されています。

Python 3 エンジニア認定基礎試験はPythonの基礎となる知識が問われる試験内容です。文法やそれを応用した計算・処理の挙動などが問われます。合格率は例年75%〜80%ほどで、それほど難易度は高くありません。

Python 3 エンジニア認定データ分析試験

Python 3 エンジニア認定データ分析試験は、Pythonを活用したデータ分析に関する知識が問われる試験です。具体的な試験内容としては、Jupyter Notebookの知識やpandasなどのデータ分析におけるライブラリに関する知識などです。

一見難しそうに感じる資格ですが、合格率は80%を超えています。とはいえ初学者には難易度が高い内容もあるのでしっかり対策することが大切です。

VBAエキスパート

VBAとはVisual Basic for Applicationsのことで、VBAエキスパートを取得するとMicrosoft OfficeのWordやExcel、Accessといったスキルがあることを証明できます。試験内容は、実務で必要な機能やプログラムコードを重視したものになっています。

従業員がVBAエキスパートを取得すれば、通常業務の効率を飛躍的にアップさせることができるでしょう。

従業員のリスキリングを進める際のポイントとは

従業員がリスキリングをスムーズに進めるには、企業側がしっかりサポートすることが大切です。ここでは重要なポイントを3つ紹介します。

従業員が持っているスキルを可視化する

リスキリングすべきスキルを見極めるためにも、まずは従業員が取得している資格、習熟度などを把握することが大切です。スキルマップやアセスメントサービスを活用して、効率良く従業員が持つスキルを可視化しましょう。

最適なカリキュラム・コンテンツを選択する

リスキリングするスキルが明確になったら、各従業員にあったカリキュラム・コンテンツを考えます。自社だけで最適な方法を判断することが難しい場合は、外部委託を検討するのもよいでしょう。

外部委託をする場合、検収の種類は大きく2つに分けられます。パッケージ型研修とオーダーメイド型研修とがありますが、対象者・目的に応じていずれかを選択することで最適なカリキュラム・コンテンツを用意することが可能です。

従業員を継続的に教育する

リスキリングは一時期に行うだけでは、スキルが定着しません。このため、継続的に従業員を教育することが大切です。また、研修などを通じてスキルを身に付けてもらうだけでなく、実際の業務で活用してもらうこともポイントです。

まとめ

DX化や働き方の多様化に対応するため、リスキリングが注目されています。仕事の幅を広げたり、年収アップを目指したりできるため、リスキリングのなかでもプログラミングが特に人気を得ている状況です。従業員がスムーズにリスキリングできるよう、最適なカリキュラム・プログラミングを選定する必要があります。

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この記事を書いた人

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パーソルイノベーション株式会社が運営するTECH PLAY。約23万人※のテクノロジー人材を会員にもつITイベント情報サービスの運営、テクノロジー関連イベントの企画立案、法人向けDX人材・エンジニア育成支援サービスです。テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX化の成功をサポートします。※2023年5月時点

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