エンジニア採用に役立つ本|新卒・中途採用・最新ノウハウ入手など目的別に紹介

人材採用 2023.10.10

こんにちは。「TECH PLAY Branding」ライターチームです。

採用活動で成果を出すには、エンジニア採用の知識や、成功事例を本で学ぶことが効果的です。

この記事では、人事担当者やエンジニア採用にかかわる責任者などに向けて、良書に学ぶメリット、エンジニア採用の本の選び方、目的別のおすすめの本を解説します。自社の採用活動にお役立てください。


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目次

エンジニア採用を本で学ぶメリット

エンジニアなどのデジタル人材の求人倍率は、10倍を超えるとされています。
そのような中、エンジニア採用をスムーズに進めて優秀な人材を確保するには、戦略が必要です。

しかし、戦略立案や実施のためのノウハウが十分でない企業も少なくありません。
このような場合は、本からエンジニア採用について学ぶのが有効です。
本から得られる情報は成功例や失敗例、求職者のトレンドなど数多くあります。

エンジニア採用の本を探す前に検討しておきたいこと

エンジニア採用関連の本は多数あり、内容も千差万別です。
ここでは、自社の採用活動に合った本を効率的に選ぶ前に明確にしておきたいポイントを解説します。

エンジニア採用の課題を明確にしておく

「優秀なエンジニアを確保できない」「採用担当者がスキルを判定できない」「ミスマッチが多い(離職率が高い)」など、自社の課題を明確にします。
課題を明確にしてから、関連する本を探すほうが効率的です。

また、読んだ後に具体的な施策につなげやすくなります。

欲しい人材を明確にしておく

エンジニア採用関連の本は、求職者の年齢層やスキルなどで区分されている傾向があります。
新卒採用、中途採用のどちらを重視したいのか、マネジメント層や技術者など欲しい人材の職種をできるだけ明確にしておきます。

採用スケジュールを検討しておく

いつまでに採用活動を完了させたいかも検討しましょう。採用スケジュールによって、採用活動の選択肢が変わってくるためです。
例えば、短期採用を目指すなら人材派遣サービス、長期的に取り組むなら直接求職者にアプローチするダイレクトリクルーティングをするなど、適した方法は変わるでしょう。
方法によって読むべき本も変わります。

新卒エンジニア採用に役立つ本

ここでは新卒エンジニアを採用する際に参考になる本を3冊解説します。
いずれも実績ある著者が書いた良書です。

『ゼロからわかる新卒エンジニア採用マニュアル

本書は、新卒エンジニア採用のノウハウをゼロから学べる本です。
新卒エンジニアの必要性、ターゲットの見極め方、採用活動の流れ、自社の魅力を伝える方法などの基礎知識が網羅的に解説されています。
特に人事担当者になったばかりの人や、新卒エンジニア採用がはじめての場合におすすめです。
本書は図も多く使われ、視覚的にわかりやすいように工夫されています。

『ゼロからわかる新卒エンジニア採用マニュアル』
著者:楓 博光
出版社:あさ出版

『上位校&優秀層の学生を採用するための最新常識

本書は東大や京大、早慶などの学生を採用するための最新情報が書かれています。
エンジニア採用に特化しているわけではありませんが、参考になる部分は多いでしょう。

この本が深堀りしているのは、上位校、優秀層の学生の就活事情や本音です。
就活生がどのように企業をリサーチするのか、内定を承諾・辞退する決め手になる要素は何か、などが詳しく解説されています。
著者は学生の就活支援をしているため、内容は時に生々しいほどです。

『上位校&優秀層の学生を採用するための最新常識』
著者:Dento
出版社:翔泳社

『Team Geek -Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

本書はGoogleでプログラマ、リーダーの経験を持つ著者が、エンジニアチームの作り方について解説した本です。
チーム作りの三本柱や、チーム文化の作り方、有害な人への対処法などの内容があります。
直接的にはチームリーダー向けの内容ですが、採用担当者も学ぶところが多い本です。
例えば、エンジニアチーム特有の組織作りを学べます。
また、エンジニアに求められる社会性について書かれた章は、書類選考や面接時のチェックポイントになるでしょう。

『Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか』
著者:Brian W. Fitzpatrick、Ben Collins-Sussman
出版社:オライリージャパン

中途エンジニア採用に役立つ本

即戦力になる中途エンジニアを採用したい企業は多いことでしょう。
ここでは中途エンジニア採用の参考になる本を紹介します。

転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール

本書は欧米型雇用に移行しつつある日本において、転職者がいかに優良企業を選ぶかについて書いた指南書です。
企業側としては、他社で役職を得るようなスキルと経験のある人材が、どのような考え方で転職活動しているのかという観点で読めます。
例えばワークライフバランスや職場の人間関係などは、現場に任せがちな要素といえるでしょう。
しかし、こうした課題に企業として取り組むことが、実は採用活動の成果につながると理解できます。

『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』
著者:村上 臣
出版社:SBクリエイティブ

『ソフトウェア開発者採用ガイド』

本書は採用活動の実践的な本です。
プログラマとしても採用担当者としても経験の長い著者が、求職者へのアプローチ方法や面接のコツなどを解説しています。
例えば面接でコードを書いてもらう方法や、履歴書の順位付けの方法、電話面接での振るい落とし方などの具体的なノウハウが紹介されています。
そこから、少数精鋭でエンジニアを雇用したい場合におすすめです。優秀な人材をじっくり見極める施策やアイデアの参考になります。

『ソフトウェア開発者採用ガイド』
著者:Joel Spolsky
出版社:翔泳社

『40歳からの「転職格差」 まだ間に合う人、もう手遅れな人

本書は増加傾向にある40~50歳の「ミドル転職者」の成功例や失敗例、転職に必要なノウハウを解説した本です。
採用担当者向けの本ではないものの、どのようなタイプの人材がいるのか概要を学べます。
例えば、転職を繰り返す「ジョブホッパー」や、自己評価が過度に高い「大企業病」の求職者などについて解説されています。
ミドル転職者の考え方やパターンを知っておけば、面接やヘッドハンティングの精度を上げられるでしょう。

『40歳からの「転職格差」 まだ間に合う人、もう手遅れな人』
著者:黒田 真行
出版社:PHP研究所

エンジニア・DX人材採用の重要性を学べる本

ここでは、なぜエンジニアやDX人材が重要なのか知りたい人におすすめの本を3冊紹介します。
DXとはデジタルトランスフォーメーションの略語で、データやデジタル技術を活用してビジネスの変化への対応、企業の変革、競争の優位性を持つための取り組みを意味します。

『自社にピッタリの人材がみつかる 小さな会社がITエンジニアの採用で成功する本

DXやIT化に伴い、情報システム担当者を採用しなければならなくなった中小企業が増えています。
その反面、知名度などの問題でエンジニアを採用できない中小企業は少なくありません。
著者によると、中小企業の魅力とは、主体的に働ける環境があることです。この点をアピールすれば「ゼロからシステムを組みたい」「自由にプログラミングしたい」と考えているエンジニアを採用できるといいます。
そのためのアピール方法や、業務の洗い出し方、雇用形態や採用条件の決め方などについて解説されています。

『自社にピッタリの人材がみつかる 小さな会社がITエンジニアの採用で成功する本』
著者:大和 賢一郎
出版社:日本実業出版社

2.全産業「デジタル化」時代の日本創生戦略

本書はAI(人工知能)やビッグデータ、IoT(モノのインターネット)などのデジタル化が、今後ビジネスや業務にどのような影響を与えるかをわかりやすく解説した本です。
用語レベルから優しく解説しており、文系の人事担当者も十分理解できるでしょう。
この本では企業のあり方を含めて解説されているため、組織作りにかかわる人に向いています。
例えば、「AI活用が必須になるから、今のうちから専門人材を雇用しよう」など先を読んだ人事施策に応用できます。

『全産業「デジタル化」時代の日本創生戦略』
著者:大和 賢一郎
出版社:日本実業出版社

『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑

本書は業界の最新動向を踏まえて約30の職業ページを用意しています。
対象読者は仕事内容や給与相場などについて知りたい就活生や若手社会人ですが、採用担当者も参考になります。
DXに伴い職種区分が大きく変わっているため、採用担当者も知識をアップデートする必要があるからです。
例えば今後需要が増えそうなエンジニアの職種として、データサイエンティスト、デジタルマーケターなどが紹介されています。

『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』
著者:JobPicks編集部
出版社:ニューズピックス

エンジニア採用のスキルを高めたい人におすすめの本

優秀なエンジニアを採用できるかどうかは、採用担当者のスキルに大きく左右されます。
ここでは採用スキル向上に役立つ本を紹介します。

『ITエンジニア採用とマネジメントのすべて 「採用・定着・活躍」のポイントと内製化への道筋が1冊でわかる

本書はITエンジニア採用とマネジメントに10年以上の実績のある著者が、知見とノウハウを公開しています。
採用活動では売り手市場における面接の注意点など、実践で生かせる手法を紹介しているのが特徴です。

ポイントは「採用→定着→活躍」の流れをリンクして解説している点です。例えば定着の項目では短期離職の予防策が紹介され、活躍の項目では入社後の適切なサポートについて解説されています。
特にIT開発の内製化がゴールであり、長期雇用を想定して採用活動を行う場合におすすめの1冊です。

『ITエンジニア採用とマネジメントのすべて 「採用・定着・活躍」のポイントと内製化への道筋が1冊でわかる』
著者:久松 剛
出版社:かんき出版

著者の久松 剛氏と弊社によるセミナーのアーカイブ動画も公開しております。

『作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』

本書は採用担当者が知っておきたいITエンジニアリングの知識を解説した本です。
ITエンジニアリングとは、IT技術を活用して商品・サービスなどを作る技術、研究です。
この領域では職種や業務内容が多岐にわたるうえに専門用語が多用されるため、理解するのは容易ではありません。
そこで本書は基礎用語、さまざまな職種、開発工程ごとのエンジニアの業務内容などを、重要ポイントに絞って、わかりやすく解説しています。
採用担当者が効率的にITエンジニアリングの全体像をつかみ、採用活動に応用するために役立ちます。

『作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』
著者:中島 佑悟 , 高濱 隆輔 , 千田 和央
出版社:翔泳社

『非エンジニア人事のためのエンジニア採用の教科書 ~ダイレクトリクルーティングの始め方~』

『非エンジニア人事のためのエンジニア採用の教科書 ~ダイレクトリクルーティングの始め方~』
著者:新城 優、坂本 早弥奈、石原 将、稲川 幸宏、株式会社JELLYFISH
出版社:ゴマブックス株式会社

『採用に強い会社は何をしているか ~52の事例から読み解く採用の原理原則』

本書は大手企業、ベンチャー、地方企業など、さまざまな企業の成功事例を解説しています。
実際の企業が社名入りで公表されており、自社と似た条件の会社などを探して参考にできるでしょう。例えば、内定辞退が多い課題に対して、他社がどのように対処しているのかわかります。
巻末には「メリットを証明する事実を伝える」など成功パターンがまとめられているため、一通り目を通すだけでもアイデアを得られそうです。

『採用に強い会社は何をしているか ~52の事例から読み解く採用の原理原則』
著者:青田 努 
出版社:ダイヤモンド社; 第1版

『採用ブランディングのためのデザイン&コンテンツ

エンジニア採用の現場では、いま「採用ブランディング」が注目されています。
「採用ブランディング」とは、例えば自社の理念やブランドストーリーなどの付加価値を求職者へ発信し、企業イメージを高める施策です。
採用活動に好ましい影響を与えるために、導入する企業が増えてきました。
本書は採用ブランディングのためのWebサイトやWeb広告、印刷物などの作り方を解説しています。
またケーススタディとして、実際の採用ブランディングの事例を多数紹介しています。
応募者が少ないなど自社の課題解決の参考になるでしょう。

『採用ブランディングのためのデザイン&コンテンツ』
著者:佐藤タカトシ
出版社:ビー・エヌ・エヌ新社

『実践・採用ブランディング』

本書は延べ100社以上の採用支援をしてきた著者が、企業の魅力を求職者に伝える具体的なノウハウを解説した本です。
リクルートやソフトバンク、サイバーエージェント、総研ホールディングス、竹村コーポレーション、金井重要工業に直接取材した内容が豊富に含まれており、生きた教材として参考にできます。
求人倍率が10倍を超えるエンジニア採用では、採用ブランディングによる潜在層へのアプローチが重要になってきています。
応募数が少ない、欲しい人材にリーチできない、といった課題を持つ企業は、本書の成功パターンを取り入れてみてはいかがでしょうか。

『実践・採用ブランディング』
著者:佐藤 タカトシ
出版社:クロスメディア・パブリッシング

まとめ

エンジニア採用を学ぶには、体系的に情報がまとまった書籍が参考になります。
状況や課題にあわせて、今回ご紹介した本をご覧ください。

この記事を書いた人

TECH PLAY BUSINESS

パーソルイノベーション株式会社が運営するTECH PLAY。約23万人※のテクノロジー人材を会員にもつITイベント情報サービスの運営、テクノロジー関連イベントの企画立案、法人向けDX人材・エンジニア育成支援サービスです。テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX化の成功をサポートします。※2023年5月時点

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