エンジニアの採用基準を考えるポイントは?基準を設けるメリット・具体例も解説

人材採用 2023.07.04

こんにちは。「TECH PLAY Branding」ライターチームです。

企業によっては、「エンジニアの採用基準を明確に決めていない」というケースもあるのではないでしょうか。
しかし、自社に合うエンジニアを採用するためには、採用基準の設定が望ましいです。
なぜなら、企業にマッチする人材を採用できるほど企業力の向上が見込めるからです。

この記事では、エンジニアの基準を設ける必要性やメリット、採用基準を考えるポイント、採用基準の具体例などを解説します。
採用活動の成功に向けて、ぜひお役立てください。

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そもそも採用基準とは?

採用基準とは、自社にマッチする人材を見極める評価基準です。
業界や職種、採用したいポジションなどに応じて、採用基準で重視する内容が決まります。

エンジニアの採用基準を設ける必要性やメリット

エンジニアの採用基準があれば、効率よく求める人材を集められます。
エンジニアの採用基準を設ける必要性やメリットを解説します。

採用活動が効率化する

採用基準が明確に伝わると、求職者自身が採用される見込みを判断できます。
人材の質を保ちつつ応募者数を絞れると、採用活動の効率化が可能です。
また、採用基準が明確であるほど、自社にマッチする人材を見極めやすくなるため採用活動が効率化します。
採用基準に従って求人票やスカウトメール、採用サイトに掲載するコンテンツなどを作成しましょう。

採用活動の精度が高まる

採用基準に合わせると採用担当者ごとの主観によるブレがなくなり、採用活動の精度が高まります。
さらに、採用活動の精度が高まると、早期離職を減らせる可能性があります。
特にエンジニアのような専門性を求められる職種を採用するときは、技術的な採用基準が欠かせません。
採用担当者が技術的な内容を理解することは大変ですが、採用基準があれば人材を評価するポイントが明確になります。

既存社員に目標となるモデルを提示できる

採用活動の成功に向け、人事部門だけではなく既存社員の協力を仰ぐ企業が増えています。
このように、採用基準を設定する際は、既存社員の特徴や業務に必要な内容を洗い出すことから始めましょう。
既存社員が採用基準の設定にかかわると、自らの目標とすべき人物像をイメージできるようになります。

エンジニアの採用基準を構成する3要素

エンジニアの採用基準を構成する要素は、

「技術に関するスキル」

「仕事への価値観」

「人間性」

の3つです。

それぞれについて、詳しく解説します。

エンジニアの採用基準1.技術スキルやレベル

エンジニアの技術スキルやレベルを判断するために、以下の内容を採用基準に盛り込みましょう。

・実績のあるプログラミング言語

・フロントエンジニアなど経験のある職種

・プロジェクトマネージャーなど現職場でのポジション

受託開発と自社開発では働き方が異なるため、現在どちらの環境で働いているかも確認する必要があります。
なお、新卒者など未経験者をターゲットとした場合の採用基準は、のちほど詳しく解説します。

エンジニアの採用基準2.仕事への価値観

「課題解決にどのような取り組み方をしたか」

「上司や同僚に自ら提案した経験はあるか」

などの質問で、応募者の仕事への価値観を判断できます。
未経験者の場合は、これまでの仕事に関する向き合い方や学習への取り組み方などを聞いて、自社にマッチするかどうかを判断します。

エンジニアの採用基準3.人間性や基本的なビジネススキル

好奇心・協調性・素直さ・コミュニケーション能力・論理的思考力なども採用基準に盛り込みます。
エンジニアは、クライアントやチームメンバーとやり取りしつつ仕事を進めなければなりません。
人間性やビジネススキルに問題がある人は、トラブルを起こす恐れがあるため採用を見送ったほうが無難でしょう。

エンジニアの採用基準を決めるポイント

エンジニアの採用基準を決めるポイントを解説します。
人材の特徴しだいで、重視するポイントは変わります。

経験者か未経験者か

未経験者と比べると、経験者はスキルレベルを判断しやすい傾向です。
しかし、積極的に転職を考える経験者は限られるため、近年は未経験者も採用のターゲットに含む企業が増えつつあります。

未経験者のスキルレベルを判断する際は、自主的に制作したポートフォリオを確認するとよいでしょう。
学習方法も、スキルレベルを探る手がかりとなります。
独学かスクールかで、知識の幅や量が左右されるためです。
他にも、エンジニアとしての適性・人間性・ビジネススキルなども、未経験者を審査するポイントとして挙げられます。

自社開発か受託開発か

自社開発とは、自社商品や社内システムの設計・構築です。
自社開発では企画段階から案件にかかわるため、エンジニアにはゼロベースで考えられる力や主体性などが求められます。

受託開発とは、クライアントの依頼に合わせてシステムを設計・構築することです。
エンジニアが受託開発をスムーズにこなせるかどうかは、人間性やビジネススキルに左右されます。

必須条件か歓迎条件か

必須条件とは、いわゆる「足切り」となる採用基準です。
必須条件と歓迎条件の区別があいまいでは、採用活動の精度が落ちるため注意しましょう。

なお、書類審査で重視される採用基準は、必須条件です。
この必須条件のレベルが高すぎると応募者が集まらない可能性があるため、市場のエンジニアのレベルに配慮して必須条件を設定してください。

エンジニアの採用基準で注意すること

エンジニアの採用基準を考える際の注意点を解説します。
現場の意見や市場の状況に配慮すると、現実的な採用基準を設定できます。

経営者や人事部門のみで考えない

エンジニアの採用基準を決める際は、経営者や人事部門に加え、現場のエンジニアの意見を取り入れることをおすすめします。
経営者や人事部門のみでは現場の課題を把握できず、技術的な採用基準を決められない恐れがあります。

ただし、技術的スキルにこだわるのみでは、自社にマッチするエンジニアを採用できるとは限りません。
人間性やビジネススキルが採用条件から漏れないように注意が必要です。

理想を追求しすぎない

市場のエンジニアのレベルをチェックして、採用基準を決めます。
理想で固めた採用基準を設定しても、希望に該当するエンジニアが市場に大勢いるとは限りません。
ターゲットが少なすぎると、応募者が集まらない恐れがあります。
必須条件を広めに設定して応募者を集め、選考過程でマッチする人材を見極めましょう。

競合の採用基準と待遇をチェックする

競合が好待遇で募集をかけていると、同じような採用基準では人材が集まらない恐れがあります。
競合の状況もチェックして、自社の採用基準で応募者が集まるかどうかを判断してください。

エンジニアの採用基準を決める流れ

エンジニアの採用基準を決め、採用活動に反映する流れを解説します。
採用活動の成果などに応じて、適時採用基準の見直しが必要です。

1.課題把握とペルソナ設定

自社の課題を把握したうえで、課題を解決してくれる人材のペルソナを定義します。ペルソナには、年齢・現在の年収・経験した職種・新しい勤め先に求める条件・キャリアプランなどが挙げられます。
ペルソナを具体的に設定するほど、的確な採用基準を設定可能です。

上述したように、現場のエンジニアからの意見は重要です。
既存社員に自社で活躍できそうなエンジニアについて質問し、ペルソナに反映させましょう。

2.採用基準に落としこむ

必須条件と歓迎条件に分けて、採用基準を設定します。

書類審査を円滑に行うために、必須条件では技術的な内容を具体的に決めてください。必須条件の具体例を以下に示しました。

・フロントエンジニアの実務経験5年以上

・Javaの実務経験1年以上

・モバイルアプリの開発経験

・Bootstrapを使った開発経験

など

3.採用基準を採用活動に反映させる

設定した採用基準に合わせて、面接での質問を考えます。
具体的な質問例と回答例を事前に用意しておけば、面接担当者間の対応のバラつきを抑えられます。

採用基準の歓迎条件については、優先順位のすり合わせが必要です。
優先順位がなければ面接担当者の主観が混じり、採用活動の精度が低下する恐れがあるからです。

4.採用基準を見直す

採用活動の状況や採用担当者からの意見に基づき、採用基準を見直しましょう。

採用基準を見直すほど、採用活動が効率化して精度も高まります。
また、社会情勢や企業の方向性が変わったときも、採用基準を見直すタイミングといえます。
社会や企業の状況が変われば、マッチするエンジニアも変わるためです。

エンジニアの採用基準の具体例

エンジニアの採用基準の具体例を解説します。

必須条件の内容や採用基準の伝え方などを参考にしてください。

株式会社マネーフォワード

株式会社マネーフォワードは、個人と法人向けに金融系のWebサービスを提供する企業です。

同社は採用基準の必須条件に、「開発チームのリーダーやマネジメント経験」「約5年以上の実務経験」などを掲げています。
必須条件のレベルが的確に設定されているため、ターゲットに近い応募者を集めやすいと考えられます。

株式会社ゆめみ

株式会社ゆめみは、インターネットを中心とした、開発・制作・コンサルティングの内製化を支援する企業です。

同社はエンジニアの採用基準として、求める人物像や、技術・開発の特徴などを明確化しました。
ミッション・ビジョン・バリューをはじめさまざまな社内情報を公開し、求職者に採用基準が的確に伝わるよう工夫しています。

まとめ

エンジニアの採用基準を設定すると、自社に必要な人材を効率よく集められます。
採用基準を設定する際は、現場のエンジニアの意見や市場のエンジニアのスキルレベル、競合の採用基準などが参考に検討ください。

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この記事を書いた人

TECH PLAY BUSINESS

パーソルイノベーション株式会社が運営するTECH PLAY。約23万人※のテクノロジー人材を会員にもつITイベント情報サービスの運営、テクノロジー関連イベントの企画立案、法人向けDX人材・エンジニア育成支援サービスです。テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX化の成功をサポートします。※2023年5月時点

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