エンジニアの有効求人倍率の動向から見える、採用のための対策とは?
こんにちは。「TECH PLAY Branding」ライターチームです。
エンジニアの有効求人倍率の動向を見ると、市場の状況や採用傾向なども把握できます。
それを自社の採用に活かせば、自社が求めているエンジニアの採用がしやすくなるでしょう。
この記事では、エンジニアの採用の状況について説明したうえで、採用のための対策を解説します。
自社に必要なエンジニアを確保するために、ぜひ参考にしてください。
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目次
求人におけるエンジニア不足
IT業界では、どの企業でもエンジニア不足が課題です。現状について解説します。
IT業界では慢性的に人材が不足している
IT業界では慢性的な人材不足が発生しており、多くの企業にとって課題になっています。人材不足は、エンジニアの有効求人倍率の動向からも明らかです。
全体的に人材不足となっている状況でエンジニアの採用を成功させるには、エンジニアの有効求人倍率をチェックしたうえで具体的な対策を考える必要があります。
有効求人倍率の動向
全体の有効求人倍率は、どのような状況になっているのでしょうか。以下で詳しく解説します。
有効求人倍率は堅調に推移
厚生労働省が公表している「一般職業紹介状況(令和5年1月分)について」によれば、現在は有効求人倍率が堅調に推移していると分かります。
新型コロナウイルスの流行が原因となり、一時的にすべての産業・業種で有効求人倍率が低下していましたが、現在は水準が回復しました。
ITの分野は今後も発展していくと考えられるため、エンジニアの有効求人倍率はますます高くなる可能性が高いです。
エンジニアの有効求人倍率の特徴
エンジニアの有効求人倍率は、全体的に高い傾向があります。以下で具体的に解説します。
エンジニアの有効求人倍率は高い
エンジニアの有効求人倍率は、他の職種と比べると高くなっています。たとえば、厚生労働省が公開している「職種別有効求人・求職状況(一般常用)」のデータによれば、2023年2月度の東京全体の有効求人倍率は平均1.52です。これに対し、「IT関連の職業」の有効求人倍率は平均2.04でした。
なお、システムエンジニアやプログラマーなどは「IT関連の職業」のうちの「IT技術関連」に含まれています。「IT技術関連」の有効求人倍率は3.20であり、特に高い水準です。
エンジニア転職の有効求人倍率も高い
転職者向けのエンジニアの有効求人倍率は、2019年2月以降、ほぼ右肩上がりで推移しています。ほかの職種の有効求人倍率と比較しても、エンジニアは常に高い水準です。
パーソルキャリアの転職求人倍率レポートによると、2023年10月時点でのエンジニア(IT・通信)の職種別求人倍率は9.98倍となっています。
このことから、高いスキルや実績をもつエンジニアを必要としている企業が非常に多いと分かります。
参考:転職求人倍率レポート(データ)|転職ならdoda(デューダ)
エンジニアの有効求人倍率が高い理由
エンジニアの有効求人倍率は、なぜ高いのでしょうか。
ここでは、エンジニアの有効求人倍率が高い理由を解説します。
IT市場が急速に拡大している
スマートフォンの普及やIoT技術の進化などに伴い、IT市場は急速に拡大しています。IT技術は生活に欠かせないものになっており、社会インフラになりつつあります。
IT市場の拡大によってエンジニアが必要とされる場面が増えた結果、有効求人倍率も上昇しました。
エンジニアの数が少ない
日本は少子高齢化により労働人口が減少しています。加えて、日本は人口に対するIT人材の割合が他国よりも低い状況です。
よって、IT人材は特に不足しており、現在いる少数のエンジニアに対して業務の負担がかかっています。
それを解消するために多くの企業がエンジニアを求めており、有効求人倍率も高くなっています。
エンジニア採用が難しい原因
エンジニアに対する需要が高い反面、採用は難しい状況です。ここでは、エンジニア採用が難しい原因について解説します。
他社との勤務形態での差別化が困難
エンジニアの仕事の特徴を踏まえると、待遇について他社と差別化を図りにくくなっています。たとえば、システムエンジニアはクライアント企業に常駐して働くパターンが多いです。
そのため、待遇の変更は自社の判断のみではできません。
勤務時間や給与などで他社と差をつけにくく、なかなか採用に至らないケースもよくあります。
エンジニア採用はスキル見極めが困難
エンジニアは専門的なスキルが必要な仕事であり、短期間では応募者のスキルを見極めにくいです。
また、エンジニアのスキルは幅が広く、採用担当者の知識が不足していると適切な判断ができません。現場で求められている人材像に応募者がマッチしているか判断できず、必要な人材を確保できない企業も多いです。
エンジニア採用ではミスマッチが起こりやすい
現場でどのようなエンジニアが求められているか採用担当者が理解できていないと、選考が進まず不採用が続きます。
採用担当者にITやエンジニアについての知識がない場合、特にミスマッチが起きやすくなります。
採用につながる選考をするには、採用担当者が現場のニーズをくわしく把握することが大切です。
エンジニア採用のポイント
エンジニアを採用するには、さまざまなことを意識する必要があります。ここでは、エンジニア採用のポイントを解説します。
売り手市場を前提とした条件提示
エンジニアを求めている企業は多いため、特に待遇が良い企業に就職したいと考えている求職者が多いです。
売り手市場において確実にエンジニアを採用するには、求職者にとって魅力的な条件を提示する必要があります。
エンジニアの採用がスムーズにいかない場合は待遇に問題がある可能性もあるため、一度見直してみましょう。
採用の母集団形成を重視する
エンジニアの採用を成功させるにはより多くの人材に応募してもらい、採用の母集団を形成する必要があります。
そのためには、積極的に求職者との接点を増やすことが重要です。たとえば、企業説明会や採用関連のイベントを開催し、多くの人材が自社に興味をもつきっかけを作りましょう。
スピーディな採用で差をつける
すでに触れているとおり、エンジニアを求めている企業は多いため、求職者は複数の企業の選考を受けている可能性が高いです。
自社で選考が進んでいる人材がいても、先に他社の内定が出れば途中で辞退される恐れがあります。
優秀な人材を確保するには、求職者とのやり取りや選考をスピーディに進めることも大切です。
エンジニア採用の手段
エンジニアを採用するための手段はさまざまあります。ここでは、エンジニア採用の手段について具体的に解説します。
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングとは、自社が求めている特徴をもつ人材に対して直接アプローチする方法です。
エンジニアの採用は競争率が高いため、求人を出して待っているだけでは思うように応募者が集まらない可能性があります。ダイレクトリクルーティングなら、企業の認知度が低くても自社に興味をもってもらえます。
転職エージェント(人材紹介)
転職エージェントとは、エージェントに求める人物像を伝えて、登録者のなかから条件に合致した人材を紹介してもらうサービスです。
エージェントによって得意分野や得意な業界が異なります。自社が必要とする人材を採用しやすいという利点がある一方、採用時にかかるコストが高い、社内ノウハウが蓄積しにくいという点は難点です。
タレントプール
タレントプールとは、優秀な人材のデータベースを用意して採用候補者を確保する方法です。
事前にさまざまな人材の情報を集めておけるため、適切なタイミングでアプローチできます。コストを削減し、効率的な採用を実現可能です。
ただし、データベースを管理したりアプローチするタイミングを見極めたりする必要があります。
リファラル採用
リファラル採用とは、自社の従業員から新しい人材を紹介してもらう方法です。企業も求職者も採用について必要な情報を得やすく、ミスマッチも起こりにくいです。
ただし、従業員が必ず自社に合う人材を紹介できるとは限らず、求めている人数を確保できない可能性もあります。
SNS採用(ソーシャルリクルーティング)
SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは、SNSを活用して人材の採用につなげる方法です。比較的新しい手法であり、主なターゲットはSNSの利用率が高い20代です。
SNSには候補者のさまざまな情報が投稿されているため、情報を集めやすくなっています。そのため、採用に関するミスマッチも減らせます。
エンジニア採用に役立つTECH PLAY Branding
エンジニア採用のために活用できるサービスとしては、「TECH PLAY Branding」がおすすめです。
パーソルイノベーション株式会社が運営する「TECH PLAY Branding」では、エンジニア採用広報を効果的にサポートするサービスを提供しています。
自社プラットフォーム「TECH PAY」に登録する24万人以上のエンジニア・デジタル人材に向けて、自社の技術組織の魅力を伝えるイベントや広告を使ったアプローチが可能です。
すでにレッドオーシャンとなっているエンジニア転職市場において、転職潜在層へアプローチできる数少ないサービスの一つです。
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まとめ
IT業界全体でエンジニアが不足しているため、採用を成功させるにはさまざまな対策が必要です。
エンジニア採用でお困りでしたら、TECH PLAYへお気軽にご相談ください。
「エンジニア採用の状況について知りたい」「リクルーティングだけでなく採用ブランディングまで取り組みたい」「採用にくわえ、育成にも取り組みたい」などの課題をお持ちの企業様を支援しています。自社のエンジニアを採用・育成するなら、ぜひ上記サービスを活用ください。
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この記事を書いた人
TECH PLAY BUSINESS
パーソルイノベーション株式会社が運営するTECH PLAY。約23万人※のテクノロジー人材を会員にもつITイベント情報サービスの運営、テクノロジー関連イベントの企画立案、法人向けDX人材・エンジニア育成支援サービスです。テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX化の成功をサポートします。※2023年5月時点
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