エンジニア採用のコツを6つのカテゴリーに分けて解説!採用の課題や現状も解説
こんにちは。「TECH PLAY Branding」ライターチームです。
エンジニアの採用に課題を抱える企業は多いです。
そもそもIT業界は人材不足が深刻化しており、優秀なエンジニアを獲得するには、採用のコツを抑えて取り組まねばなりません。
ここでは、エンジニアを採用するコツを6つのカテゴリーに分けて解説します。
採用の課題や人材不足の状況なども解説します。
ぜひ参考にしてください。
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目次
エンジニアを採用する手順
エンジニアの採用は、以下の手順で進めます。
1.自社や業界を分析する
2.採用要件を設定する
3.求人情報を作る
4.採用戦略とスケジュールを立てる
5.選考する
6.内定後のフォローをする
以下では、それぞれのステップについて採用のコツを解説します。
【エンジニア採用のコツ その1】 自社や求職者の意向を分析する
ます、求職者の意向に合わせて、アピールするポイントを検討しましょう。
自社の強みを明確にする
まずは求職者にアピールするポイントを明確にしましょう。
自社と他社を比較すると、自社が優れている部分が見えてきます。
比較する内容は、事業内容・募集しているエンジニアの条件・職場環境・給与を含む待遇、また利用している技術や開発環境などです。
求職者は、さまざまな企業を比較検討しながら転職活動に取り組んでいます。
自社で働く魅力を、採用したいターゲットの目線で考えてみてください。
求職者の意向を探る
上述したように、採用したいターゲットの意向が分からなければ、どのような強みや魅力をアピールすべきかも分かりません。
以下で、株式会社パーソル総合研究所の調査結果を基に、求職者が転職を決意した理由と、転職で重視する条件を解説します。
求職者が転職を決意した理由
転職を決意したエンジニアの多くは、スキルやキャリアの追究を望んでいます。
「ほかの仕事に興味がある」
「知識や経験の幅を広げたい」
「専門知識や技術を習得したい」
「自分の市場価値を高めたい」
といった理由が、エンジニアが転職活動を始める動機に挙げられます。
株式会社パーソル総合研究所が行ったエンジニアの転職理由の調査では、「ITエンジニアの就業意識に関する調査」の「ITエンジニアのキャリア不安ランキング」に、1位に「自分の技術やスキルがいつまで通用するか不安だ」、3位に「いつまで新しい技術やスキルを習得できるか不安だ」がランクインしました。
調査結果から、エンジニアが自身の市場価値に敏感であると分かります。
参考:パーソル総合研究所、ITエンジニアの就業意識に関する調査結果を発表
ITエンジニアのキャリア不安1位は自分の技術やスキルの陳腐化で46.5%
求職者が転職で重視する条件
同じく株式会社パーソル総合研究所の調査結果には、求職者が転職で重視する条件がまとめられています。
「ITエンジニアの入社理由ランキング」には、求職者が転職先に求めるものとして1位に「安定して働ける環境」がランクインしました。2位以降は「成長できる環境」「スキルを伸ばせる環境」「自分のスキルを評価してくれる環境」などスキル面に関する条件が続きます。
結果から、エンジニアの高い成長志向が見て取れます。
※参考:パーソル総合研究所、ITエンジニアの就業意識に関する調査結果を発表
ITエンジニアのキャリア不安1位は自分の技術やスキルの陳腐化で46.5%
【エンジニア採用のコツ その2】採用要件を設定する
採用したいターゲットのペルソナ像は、社内で統一する必要があります。
採用要件を設定するコツを解説します。
採用について社内で意向をすり合わせる
経営陣と現場のエンジニアを交えて、採用についての意向をすり合わせます。
意向をすり合わせないと、採用要件を決められなかったり、採用後にミスマッチが起きたりするかもしれません。
経営陣や現場のエンジニアが、IT業界の採用難を理解していないケースもあります。
エンジニアを採用する難しさを社内で共有し、納得のいく採用要件を決めましょう。
採用要件を決める
採用したいターゲットのペルソナ像を設定します。
詳細なペルソナ像がないと採用要件が明確にならず、書類審査や面接で評価にブレが生じます。
手間をかけてエンジニアを採用しても、ミスマッチが生じれば離職してしまうかもしれません。
しかし、採用担当者のみでは、スキル面の要件を決めにくいと考えられます。
現場のエンジニアに協力してもらい、スキル面の要件を決めましょう。
採用要件の緩和を検討する
エンジニアの採用状況は厳しく、採用要件を緩和しないとエンジニアを獲得できない場合もあります。他社が自社よりも好待遇で募集を出していれば、求職者が他社に流れる可能性が高まります。
採用したい求職者が自社を希望してくれそうにない場合は、採用要件の緩和を検討しましょう。
本当は経験者がほしいとしても、ポテンシャルを重視して新卒や未経験者まで裾野を広げる企業もあります。
【エンジニア採用のコツ その3】求人情報を作る
求人情報には、仕事はもちろん、仕事以外の情報も充実させましょう。
求人情報を作るコツを紹介します。
募集する仕事の情報を詳しく記載する
成長志向の高いエンジニアは、スキルアップできる職場か判断するために、詳細な仕事内容を知りたいと考えています。
仕事を説明する情報として、以下のような内容を記載するとよいでしょう。
- 職種名
- 仕事の難易度
- 開発期間
- 開発規模
- 開発言語
- 担当フェーズ
- 必要なスキルや知識
- 開発事例の紹介
- 常駐型かリモート型などの働く場所
仕事以外の情報も詳しく記載する
上述したように、求職者が転職で重視する条件には「安定して働ける環境」がランクインしています。仕事以外の情報も詳しく記載し、働きやすい環境であると求職者にアピールしましょう。
- 基本給
- 残業代
- 評価制度
- 昇給の条件
- 休日休暇制度
- 研修制度
- 資格取得に対するサポート
- 未経験者に対するサポート
【エンジニア採用のコツ その4】採用戦略とスケジュールを立てるコツ
ここでは、採用戦略とスケジュールを立てるコツを解説します。
自社に合う求人方法を選びましょう。スピード感のある採用スケジュールも重要です。
採用単価を意識しつつ採用手法を検討する
エンジニアの採用手法はさまざまです。
採用単価を意識して、予算に合う採用手法を検討しましょう。
以下は、求人方法の一例です。
- 人材紹介(ヘッドハンティングも含む)
- 求人広告
- ダイレクトリクルーティング
- リファラル採用
- タレントプール採用
- SNS採用
- 自社採用サイト
短期間で採用するエンジニアを決めたい、または希少性の高いターゲットを採用したい場合は、採用単価が高くなりがちです。
自社採用サイトを充実させる
自社採用サイトがあると、企業の信頼性が高まるだけではなく、採用関連の情報が分かりやすくなります。
自社採用サイトは、求人サイトなどと比較すると自由度が高い点が強みです。
写真や画像を使い、自社の様子が分かりやすいように自社サイトを充実させましょう。
また、開発事例の掲載もおすすめです。
開発事例を掲載すると、求職者は仕事をイメージしやすくなります。
採用スケジュールにスピード感をもたせる
近年はオンライン面接を取り入れる企業が多く、採用活動にはスピード感が求められています。
ゆっくり選考していると、他社に求職者を取られかねません。
早朝や定時後に面接を行う、求職者の都合に合わせて面接の日時を決めるなど、スピード重視で柔軟な採用スケジュールを考えましょう。
【エンジニア採用のコツ その5】エンジニア目線で選考する
エンジニアの採用担当者には、人事的な知識や経験に加え、スキル面の知識も必要です。
エンジニア目線の採用を意識しなければ、現場のニーズに合うエンジニアを採用することは難しいと考えられるためです。
現場のエンジニアに採用活動に協力してもらう企業も見られます。
エンジニアの協力を得ると、採用担当者には分かりにくいスキル面の要件を的確に選考できます。
【エンジニア採用のコツ その6】内定後に適切なフォローを行う
内定をもらったあとに、「本当に入社を決めてしまってよいのだろうか」と疑問や不安がわく求職者もいます。
複数の企業を同時に受けている求職者は多く、内定後に適切なフォローをしないと辞退される場合もあります。
特に未経験者を採用する場合は、内定後にしっかりとフォローしましょう。
例えば、研修制度などスキルアップにつながる情報を配信すると、内定者の関心をつなぎ止められる可能性があります。
経験者の場合は、カジュアルな食事会を開催すると親睦を深められます。
エンジニアの採用がうまくいかない理由
エンジニアの採用がうまく行かない理由を、市場側と企業側の理由に分けて解説します。
【市場側の理由】エンジニアの採用がうまくいかない理由
エンジニアの採用がうまくいかない理由として、エンジニア不足が挙げられます。
しかも、優秀なエンジニアは勤め先で好待遇を受けやすく、それほど転職市場には出てきません。
IPAの「デジタル時代のスキル変革等に関する調査」によると、転職を検討しているエンジニアの顕在層は、10%程度ほどと記載されています。
※参考:IPA「デジタル時代のスキル変革等に関する調査」 2021年4月22日
【企業側の理由】エンジニアの採用がうまくいかない理由
企業側の理由にも、エンジニア不足や、転職市場に出てくる優秀なエンジニアが少ない点が挙げられます。
少数のエンジニアを多くの企業が狙っているため、採用活動を成功させるためには他社よりも魅力的な環境が必要になるからです。
求職者に求めるスキルが明確になっていない、求職者のスキルを判断しにくいといった理由で、採用がうまくいかない企業も見られます。
企業は、採用したいターゲットのペルソナ像を明確にしなければなりません。
エンジニアのスキルは幅広く、ペルソナ像が明確でなければスキル面のミスマッチが起きる恐れがあります。
ペルソナ像が明確でなければ、適切な求人方法を選択できない、求職者に自社の魅力が伝わらない、などの問題も発生します。
ITエンジニアの少なさと採用の難しさ
ITエンジニアの採用の難しさについて、エンジニアが不足している状況や、エンジニアの有効求人倍率に触れつつ解説します。
IT業界に見られる人材不足の状況
経済産業省は、IT 人材の需要と供給の差に関する試算結果を公表しています。
2018年に試算されたデータからは、IT業界の人材不足が見て取れます。
IT需要が高い場合は、2030年の時点で最大約79万人のIT人材が不足する見込みです。
また、IT需要が低い場合でも、約16万人のIT人材が不足すると考えられています。
※参考:平成 30 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(IT 人材等育成支援のための調査分析事業)- IT 人材需給に関する調査 -
ITエンジニアの有効求人倍率
求人情報・転職サイトのdodaは、転職求人倍率レポート(2022年12月)を公開しています。
ITエンジニアの求人倍率は12.09倍です。
全体の求人倍率が2.54倍であることから、多くの企業がITエンジニアを必要としていると分かります。
参考:【転職求人倍率】求人倍率は+0.31ptの2.54倍。求人数が増加し、転職希望者数は減少したため、求人倍率は上昇。|転職ならdoda(デューダ)
まとめ
エンジニアの採用が難しい場合は、採用活動の見直しが求められます。
自社や業界の分析、採用戦略の再検討などに取り組みましょう。
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この記事を書いた人
TECH PLAY BUSINESS
パーソルイノベーション株式会社が運営するTECH PLAY。約23万人※のテクノロジー人材を会員にもつITイベント情報サービスの運営、テクノロジー関連イベントの企画立案、法人向けDX人材・エンジニア育成支援サービスです。テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX化の成功をサポートします。※2023年5月時点
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