新卒のエンジニア採用が上手くいくコツとは?方法やメリット・デメリットを解説

人材採用 2023.07.05

こんにちは。「TECH PLAY Branding」ライターチームです。

IT技術の発展によって社会全体のIT化が進んでおり、ITエンジニアの需要も高まり続けています。
そのため、ITエンジニアの採用に苦労している企業も多いでしょう。

この記事では、ITエンジニアの新卒採用が増えている背景や採用を成功させるポイントなどを解説します。
ITエンジニアの採用強化、また優秀な人材確保のためにも参考にしてください。

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ITエンジニアの新卒採用が増えている背景

IT業界全体の人材不足をはじめ、複数の要因が重なってITエンジニアの新卒採用が増えている状況です。新卒採用が増加しているおもな背景を5つ解説します。

業界全体の人材不足

IT業界の人材不足は深刻です。

日常生活のIT化が進んでいるため、ITサービスを作る側の人材も必要とされています。
IT人材の求人倍率は10倍を超えるなどニーズが高まる一方、人材の供給は追い付かず人手不足が深刻化しています。

転職市場に優秀な人材が少ない

優秀なエンジニアは企業にとって貴重な人材であり、自社に留まってもらえるように多くの企業で対策を取っています。
そのため、現在の仕事内容や役職などに満足していると転職を考える必要がなくなり、優秀な人材が転職市場に現れにくい傾向があります。

また、現れたとしても採用競争が激しく、必ず採用できるとも限りません。

フリーランスが増加している

働き方改革などにより、自由な働き方が徐々に浸透しつつあり、フリーランスとして働くエンジニアも増加傾向にあります。
企業に属さずに働くことで、自分のスキルで勝負できたり、興味のある分野に挑戦できたりする点に魅力を感じる人材は多いでしょう。

また、高いスキルと営業力があれば、企業に属するよりも多くの給与が得られる可能性もあります。

各社が離職防止の努力をしている

前述したように、IT人材の採用激化やフリーランスの増加によって、各企業ではエンジニアの離職防止に力を入れています。
自社に留まってもらうための施策として、待遇改善や労働環境の整備などが進められており、転職市場に優秀な人材が現れることは少ないでしょう。

そのため、中途採用の難易度は上昇し、採用活動が難しくなっています。

ITエンジニア志望学生の動向

近年、学生が就職活動を始める時期が早まっており、レバテック株式会社の意識調査によると、24年卒のITエンジニア志望学生のうち、7割程度が2022年7月までに就職活動を始めているという結果が出ています。

また、6割程度の学生が早期内定獲得を希望、66.4%が最低でも2~4社の内定が欲しいと回答しています。

参考:【24年度卒エンジニア就活意識調査】約7割の学生が、2022年7月までに就職活動を開始|レバテックルーキー

新卒採用を成功させるポイント

エンジニアの新卒採用を成功させるにはどうすればよいのでしょうか。
ここでは、新卒採用を成功させるために欠かせない4つのポイントを解説します。

理系に加え文系の学生もターゲットにする

エンジニア採用では、理系の学生をターゲットにしがちです。

しかし、理系の学生はそもそもの母数が少ないため、文系の学生も視野に入れましょう。
文系の学生は、コミュニケーション能力や要件の言語化などが優れているケースも多く、活躍できる可能性もあります。
文系学生には、仕事内容や面白さなどをアピールするとよいでしょう。

地方採用や外国人採用を検討する

地方の学生や日本語が堪能な外国人留学生などの採用も検討しましょう。
IT技術やインターネットの普及で、在宅勤務やリモートワークも広がっています。
企業に通勤できる範囲ではない人材にも注目しつつ、採用活動を進めるとよいでしょう。

とくに外国人留学生は意欲が高く、英語などの外国語が話せる人材として評価が高まっています。
ただし、採用は激化しており、文化の違いによるすれ違いや、ビザ関連の手続きといった問題が起こる可能性もあります。

学生のことを理解する

新卒採用の場合、エンジニアとしての適性を見極めるにはインターンの経験が必要です。
性格やこれまでの経験などから、学生のポテンシャルを測らなければならず、人を見る目などが問われるでしょう。
急成長をみせるケースもあるため、現在のスキルや資格だけでなく先を見据えて判断することが重要です。

エンジニア職の魅力を伝える

以前は長時間労働が多いなどイメージがよくなかったエンジニア職ですが、近年では労働環境の改善が進められています。
世の中の役に立てている実感が得やすいなど、エンジニアの魅力を伝えることで、志望する学生の増加が期待できるでしょう。

ITエンジニアを新卒で採用する3つの手法

ITエンジニアを新卒で採用する方法は3つあります。
各手法について詳しく解説します。

1.ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは、採用担当者が自社にマッチする学生の採用に向けて主体的に活動する方法です。
たとえば、企業側から直接学生にスカウトメールを送れるサービスを活用するといった方法が挙げられます。
優秀な人材に直接アプローチできるため、知名度の低い企業でも採用しやすくなります。
ただし、採用担当者の負担が重くなりがちです。

2.理系学生に強い採用サービス

できるだけ理系学生を採用したいと考える企業も多いでしょう。
実際、エンジニアに興味を持つ学生も理系が多いといわれています。
理系学生に特化した採用サービスを利用することで、専門分野の基礎知識がある学生を獲得でき、教育の負担軽減も可能です。
ただし、理系学生は母数が少なく十分な人数を集められない可能性もあります。

3.リファラル採用

リファラル採用とは、自社の従業員に知人や友人などを紹介してもらう採用手法です。

新卒採用の場合には、新入社員や内定者から後輩を紹介してもらうことになるでしょう。
優秀な人材の獲得につながりやすく、外部サービスを利用するよりもコストを削減できます。

また、社内に友人や知人がいることで、定着しやすい点もメリットです。

新卒でITエンジニアを採用するメリット

新卒でITエンジニアを採用することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
ここでは、3つのメリットを解説します。

中途よりも優秀な人材を採用しやすい

エンジニアの人材不足は深刻化しており、転職市場に出てくる人材は少なくなっています。
採用競争が激化しているなかで、中途での採用は難しいでしょう。

学生の場合は、毎年数万人がエンジニア職に就職しています。
中途の転職市場よりも数が多く、母数が多いため優秀な人材を見つけられる可能性もあります。

組織内の高齢化を防げる

中途での採用だけを続けると、組織内の平均年齢が上がったり、一定の世代の人材ばかりが多くなったりする可能性もあります。
新陳代謝を図ることで長期的に成長が続けられるため、新卒採用は効果的です。

また、吸収力や応用力の高さも期待できます。
最先端技術の知識がある学生なら、組織全体をアップデートしてくれる可能性もあります。

中長期的な育成ができる

新卒で入社する学生は、初めて就職するため固定観念がない状態で入社します。
企業としては、自社の文化やルールなどを教育しやすいでしょう。
自社が必要とする人材への育成もしやすく、社内に新しい風を運んでくれる可能性もあります。
なかには、未来の幹部候補として新卒を採用する企業も少なくありません。

新卒でITエンジニアを採用する際の注意点

新卒でITエンジニアを採用する際は、採用だけでなく育成面にも注力する必要があります。
とくに注意したい3つのポイントを解説します。

実績がなくスキルの見極めが難しい

新卒の場合には、スキルの見極めが難しいです。
新卒では実務経験がなかったりプログラミングの経験がなかったりするため、活躍できるかどうかを性格や経験などで見極める必要があります。
中途採用のように実績がないため、どのようなスキルがあるのかわかりにくいでしょう。

書類選考や面接などの少ない情報から、学生を評価しなければいけません。

育成に時間とコストがかかる

学生はまだプログラミング経験が少ないため、活躍できるエンジニアとして育成するためには、時間とコストが必要です。
そのため、研修を用意するなど育成体制を整えなければいけません。
新卒の場合は即戦力ではないため、エンジニアとして1人前になるまではプロジェクトに参加させられないなど、育成の負担は重くなりがちです。

ミスマッチが発生しやすい

新卒で採用する人材は就労経験がありません。
自社のやり方などを教育しやすい一方、フルタイムでの働き方に対する理解やイメージが十分でないことも考えられます。
採用担当者と現場との間で求める人材の条件が一致しないケースもあるなど、仕事内容や職場環境などのミスマッチが発生しやすく、離職につながる可能性もあります。

新卒採用の2つの成功事例

エンジニアの新卒採用における、成功している事例を2つ紹介します。
自社の新卒採用を成功させるためにも参考にしてください。

金融サービスを提供する企業の例

個人や法人向けに金融サービスを提供しているある企業では、長期インターンの実施やnoteでコンテンツを積極的に発信するなど、自社の仕事内容や魅力を伝える努力をしています。
自社に対する理解度を深めたりファンになってもらったりすることを目標としており、実際に応募者の多くが記事を見ているなど、エンジニア採用に成功しています。

DXサービスを企画・開発・販売する企業の例

DXサービス関連のある企業では、内定を出してもより大きな企業を選択されてしまい、内定辞退が多いという問題がありました。
そこで、候補者に対する理解を深めてパーソナライズしたスカウト文面を用意する、学生のためになることを意識するなど、最適な採用フローの設計を行っています。
これにより、内定承諾率が上がり優秀なエンジニアの採用につながっています。

まとめ

ITエンジニアの人材不足は深刻化しており、中途採用の難易度が上昇するなか、エンジニアの新卒採用を行う企業も増えています。
新卒で採用することで、優秀な人材を採用しやすくなる、中長期的な育成が可能といったメリットもあります。

TECH PLAY BUSINESSでは、法人向けにデジタル人材の採用や育成、組織設計支援を行っています。

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エンジニアの新卒採用・育成をお考えなら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

TECH PLAY BUSINESS

パーソルイノベーション株式会社が運営するTECH PLAY。約23万人※のテクノロジー人材を会員にもつITイベント情報サービスの運営、テクノロジー関連イベントの企画立案、法人向けDX人材・エンジニア育成支援サービスです。テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX化の成功をサポートします。※2023年5月時点

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