デジタル人材採用の課題とは?採用・定着・育成に必要なポイントと企業事例

人材採用 2023.10.27

こんにちは。「TECH PLAY Branding」ライターチームです。

国内企業の多くでDX化が進む昨今では、採用市場におけるデジタル人材の需要が急増しています。IT業界だけでなく、さまざまな業界でデジタル人材は必要不可欠な存在となっていますが、採用がなかなかできない企業が多いのが現状です。

この記事では、企業が求めるデジタル人材の採用について、採用に必要なポイントや定着・育成のコツ、実際の企業事例などについて解説します。ぜひ参考にしてください。


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デジタル人材を採用したい企業が抱える課題

デジタル人材を採用したいと思っても、なかなか採用できない企業は、以下のような課題を抱えていることが多いです。自社にも当てはまるという企業の方は、採用戦略について見直しが必要です。

1. 採用市場におけるデジタル人材不足が深刻

昨今の採用市場は、デジタル人材が慢性的に不足している状態です。国をあげてのDX推進の影響で、デジタル人材を欲している企業が多く、競争率が高くなっています。世間の需要に対して人材の育成が追い付いていないことも要因の1つです。

また、デジタル人材が欲しい企業が必要としているスキルや知識を1人のデジタル人材で賄うことは難しく、複数人の採用が必要になるでしょう。今後さらに進むDX化や労働人口の減少により、よりデジタル人材不足の深刻化が予想されています。

2. DX化に対する社内体制が不十分

世の中でDXが必要とされている昨今でも、日本の企業内にはDX化に対する認識が低いところも多いのが現状です。社内のDX化に対する体制が整っていなければ、デジタル人材を採用してもその能力が活かしきれず、早期退職につながるリスクがあります。

古い企業文化がDX化やデジタル人材定着の妨げになっているケースもあり、体制から見直しが必要です。デジタル人材を採用しDXを推進するためには、社内の共通認識や体制の改善が求められています。

エンジニアを中心とした「デジタル人材の採用動向や戦略の詳細を知りたい」という方もいらっしゃると思います。ぜひ下記記事も参考にしてみてください。

>>">エンジニア・デジタル人材の採用動向・採用戦略を解説している記事を読む >>>

そもそもデジタル人材とは?

デジタル人材とは、最先端のデジタルテクノロジーをビジネスに活用し、新たな価値の提供や事業の成長につなげる人材のことです。デジタル技術を用いて変革を目指すDXを実現するためには、必要不可欠な存在です。

デジタル人材の具体的な職種としては、以下などが挙げられます。

  • システムエンジニア
  • データサイエンティスト
  • プロジェクトマネージャー
  • UXデザイナー
  • ビジネスデザイナー

なぜデジタル人材の採用が必要とされているのか

世界的なデジタル化によって、AI(人工知能)やIoT(ネットワーク化されたモノ)、RPA(ロボットによる代替)などを活用したサービスが多く生み出されるようになりました。そのなかで、企業が世間に対して新たな価値を提供するためには、最先端のデジタル技術の活用やDX化が急務です。

デジタル技術の活用やDX化によって企業の優位性を保つためにも、関連する知識やスキルを持つデジタル人材の採用が必要不可欠です。そのため、競争率の高い採用市場において、優秀な人材を確保するためにも、採用戦略の見直しが必要とされています。

採用するデジタル人材に求めるスキル

自社のデジタル化を促進し、新たな価値を生み出していくためには、どのようなデジタル人材が必要なのでしょうか。以下では、デジタル人材に求められるスキルについて解説します。

1. 最先端のIT技術に関する知識やスキル

デジタル人材には、ITに関連するスキルや知識はもちろん、最先端のAIやIoT、RPAなどの専門的な知識やスキルも求められます。自社の課題解決に向けて最適な手段を導き出すためにも、デジタル人材には、幅広い専門知識とスキルが必要です。

また、デジタルツールやIT技術は日々進化しているため、新しい情報をキャッチアップできているかも重要視されます。

2. 新しい創造力や企画力

デジタル人材は、知識やスキルを事業の成長につなげるために、想像力や企画力も必要です。顧客や自社にとって、新たな価値を生み出すための事業戦略や企画の立案ができる人材が求められます。

そのため、顧客や自社の潜在的なニーズを敏感に察知し、応えられるサービスの創造、提案ができる能力があるかが重要です。

デジタル人材を採用するには何が必要?

採用が難しいとされているデジタル人材は、これまで通りの採用方法ではなかなか成果が出ません。以下では、デジタル人材の採用でポイントとなる2点について解説します。

1. 戦略的な採用計画を立てる

自社に適性のあるデジタル人材を採用するためには、戦略的な採用計画を立てる必要があります。競争率の高いデジタル人材の採用では、求人を出して応募を待つだけでなく、企業側から求職者にアピールする攻めた採用活動も必要となるでしょう。また、採用後のミスマッチを防ぐためにも、自社が必要する人材像を人事なども含めて明確化することも大切です。

優秀なデジタル人材はそれだけ他社からの需要も高く、他社との差別化はもちろん、定着まで考えた戦略を練る必要があります。

2. さまざまな採用手法を活用する

求人媒体に情報を掲載するだけでなく、さまざまな採用手法を活用することも大事です。デジタル人材は需要が大きいため、採用市場では貴重で、複数のオファーが一気にくるケースもあります。そのため、転職前の潜在層へのアピールも採用戦略として重要です。

SNSを活用したアプローチや紹介で採用するリファラル採用、イベントでのネットワーク構築など、潜在層にもアプローチできるさまざまな手法を活用するといいでしょう。

デジタル人材採用後の定着率をあげるには

デジタル人材を採用できても、その後の定着率が悪ければ成果にはつながりません。そのため、採用戦略の見直しとともに、以下のような定着率向上につながる施策の実施も検討する必要があります。

1. ワークライフバランスを保てる環境づくり

確保したデジタル人材に長く働いてもらうためにも、ワークライフバランスは重要なポイントです。ワークライフバランスが乱れてしまうような職場環境では、デジタル人材を採用しても早期退職リスクが上がってしまいます。

ワークライフバランスを保てる環境づくりには、リモートワークやフレックス制などの導入、残業の削減など、働き方の改善が効果的です。従業員の意見も参考にしながら、処遇や福利厚生についても見直すといいでしょう。

2. スキルアップにつながる制度や機会の整備

デジタル人材は、自身のスキルアップや成長につながらない職場では、長く定着しない傾向にあります。デジタル人材として働いていくと、常に新しい技術や情報をキャッチアップすることも必要とされるため、学習の機会が少ない職場ではスキルアップできないことに不満を抱えるケースが多くなります。

まず、定期的な研修や外部セミナーなどの実施を検討するとよいでしょう。また、スキルに応じた報酬制度などがあれば、デジタル人材のモチベーションやエンゲージメント向上に効果的です。

デジタル人材採用後の育成方法

デジタル人材は、採用した後の育成も大事です。適切な育成によって、より自社に成果をもたらしてくれる人材へと成長してくれるでしょう。

ここからは、デジタル人材の育成に役立つ方法について解説します。

1. 内部・外部研修の実施

採用したデジタル人材の知識補填やスキル向上、適性のある人材への育成には、社内研修や社外研修の実施が効果的です。特に、社外の専門的な研修に参加すれば、よりハイレベルで最新の知識やスキルが身につく機会が得られるでしょう。

企業が学習の機会を用意してくれるとなれば、デジタル人材のモチベーションの維持や定着率の向上にもつながります。

2. 資格取得などに対するサポートの充実

スキルアップのための資格取得をサポートすることもデジタル人材の育成に効果的です。最近では、資格に関連する書籍などの購入費、受験料などの一部や全額を会社で負担する企業も増えています。

資格を取得できた場合は資格手当が付くなど、モチベーションが上がる制度を整備すれば、自発的な学習につながるでしょう。

3. 適切な人材配置

採用したデジタル人材のレベルを把握し、適した業務を任せることも育成の重要なポイントです。適切な人材配置は、それぞれの能力を最大限に引き出すほか、スキルアップにもつながります。

デジタル人材が働きやすいと思える人材配置を心掛け、それに応じた評価制度も整えておくことでモチベーションの管理にも役立ちます。

4. 自律的な学習につながる環境整備

デジタル人材のなかには、自律的な学習を継続しながらスキルアップを目指す意識の高い人材も多いが、業務によって学習に充てられる時間がないと実行できません。そのため企業は、学習時間も確保できるように環境整備や労働時間の管理、雰囲気づくりに取り組む必要があります。

また、e-ラーニングなどの学習に役立つツールを整備するなど、協力的な姿勢で取り組むことも大事です。

デジタル人材育成のため、研修プログラムを取り入れている企業も多いかと思います。ただ、企業担当者様から「eラーニングやパッケージ型研修では成果につながらない」という声も多く聞かれます。そういった課題でお悩みの方は、オーダーメイドカリキュラムで貴社のデジタル人材を育成する「TECH PLAY Academy」がおすすめです。詳細は下記からご確認ください。

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デジタル人材採用のために採用ブランディングに取り組む企業事例

株式会社NTTデータ

国内のシステムインテグレーション界をけん引する株式会社NTTデータは、社会的価値の高い魅力的な業務の認知をあげるために、2021年から採用ブランディングを実施しています。SNSでの広告配信や、社内での採用LPの構築、社員インタビュー動画の配信など、社内プロジェクトがどのようなものであるかを潜在層に向けて発信しています。

人材採用に向けたイベント実施などをサポートしている「TECH PLAY」によるオンラインセミナーなども開催。年々応募者数が増えるなど、効果は徐々に表れています。

>> 株式会社NTTデータのTECH PLAYの活用事例はこちら">株式会社NTTデータのTECH PLAYの活用事例はこちら>>>

まとめ

人材不足が深刻なデジタル人材は、従来通りの採用手法や戦略では、なかなかうまくいきません。そのため、計画的な採用戦略や自社の採用ブランディングを強化していく必要があります。本記事で解説した採用のポイントなどを参考に、ぜひ採用戦略について見直してみてください。

デジタル人材の採用を成功させたい企業の方は、デジタル人材のプロフェッショナルである「TECH PLAY」のサポートを受けてはいかがでしょうか。TECH PLAYでは、自社のプラットフォームに登録する24万人のデジタル人材に向けて、採用PRができるイベントや、求人広告を打てるなどの独自性のある支援を実施しています。

潜在層へのアピールが可能となるため、デジタル人材採用の助けになるでしょう。まずは以下から資料請求して、サービス内容をご確認ください。

この記事を書いた人

TECH PLAY BUSINESS

パーソルイノベーション株式会社が運営するTECH PLAY。約23万人※のテクノロジー人材を会員にもつITイベント情報サービスの運営、テクノロジー関連イベントの企画立案、法人向けDX人材・エンジニア育成支援サービスです。テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX化の成功をサポートします。※2023年5月時点

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