エンジニアの採用事例15選│採用がうまくいかない理由やコツも解説

人材採用 2023.07.05

こんにちは。「TECH PLAY Branding」ライターチームです。

エンジニアの採用に課題を抱える企業が増えています。
市場のエンジニア数が少ないため、優秀なエンジニアを各企業が奪い合う状態です。
採用手法の特徴を把握した上で、自社にマッチするエンジニアにアプローチをかけましょう。

この記事では、エンジニアの採用事例を紹介します。
エンジニアの採用がうまくいかない理由や、採用のコツも解説するので、自社の採用活動にお役立てください。

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エンジニアの採用がうまくいかない理由

エンジニアの採用がうまくいかない理由を、社内外両方の視点から解説します。

エンジニアが少ないため

多くの企業が優秀なエンジニアを取り合う状態にあるため、他社よりも魅力的な環境がなければエンジニアを採用できません。
フリーランスとして働きたいエンジニアが増加していることも、正社員の雇用を難しくさせています。

ミスマッチが起きやすいため

エンジニアに求められる技術の幅は広く、技術は日々進歩しています。
専門的な知識がない採用担当者のみでは求職者のスキルを判断しにくいため、ミスマッチが起こります。

ターゲットにアピールできていないため

エンジニアの採用活動がうまくいかないときは、自社の魅力的な部分がターゲットに伝わっていない場合もあります。
仕事が多そう、事業が安定していなさそうなどネガティブなイメージを持たれていると、応募者が集まりません。

応募者が知りたい情報を積極的に発信しましょう。

エンジニアを採用するコツ

求めているエンジニアを採用するコツは、現場のエンジニアの協力と、自社にマッチする採用手法の選択がポイントです。

ミスマッチを避ける

採用したいターゲットの条件は、現場のエンジニアの意見も聞いて決めましょう。

また、書類審査や面接に加え、面談やスキルテストなどの工夫を取り入れると、自社にマッチする人材を見極められます。

エンジニアは忙しく、なかなか採用活動への協力を得られないかもしれません。
優秀なエンジニアを雇うメリットを説明して、協力してもらうよう働きかけましょう。

自社の魅力をアピールする

公式ホームページや説明会、イベントなどの採用広報に力を入れましょう。
また、採用手法は、求人サイト以外に、ダイレクトリクルーティングやリファラル採用などさまざまです。
それぞれの採用手法の特徴を知り、自社に合うものを選びましょう。
ダイレクトリクルーティングとは、気になるエンジニアに対して企業からアプローチをかける採用手法です。
リファラル採用とは、従業員に身近なエンジニアを推薦してもらう採用手法です。

>>>エンジニアの採用手法については、こちらの記事も参考にしてください。

マッチングを重視したエンジニアの採用事例

企業と応募者のマッチングを重視した、エンジニアの採用事例を紹介します。

事例1.イオンドットコム株式会社

イオンドットコム株式会社は、新組織を作るにあたり、応募者のマッチング度を重視しました。

採用活動ではスキルはもちろんのこと、時間をかけて人間性を判断しています。
例えば面接では、応募者のコミュニケーション能力と志望動機をチェックし、事前に実施した適性検査をもとに質問する内容を変えました。

結果として、採用した人から「こんなに働きやすいところはない」といわれるほど、マッチングに成功しています。

事例2.BASE株式会社

BASE株式会社は、スクラム採用を選択しました。

スクラム採用とは、現場が主体となって採用活動を推進する手法です。
現場のエンジニアにスクラム採用のメリットを説明して協力を得た結果、採用活動を強化できました。また、従業員同士の連帯感も生まれ、チームとしての力も向上しています。

採用広報に注力したエンジニアの採用事例

採用広報も採用活動に効果的です。
採用広報に注力した企業の事例を紹介します。

事例3.トヨタ自動車株式会社

トヨタ自動車株式会社は、ソフトウェアファーストなモノづくりのため、優秀なエンジニアを求めていました。
しかし、自動車産業がエンジニアを必要としている状況があまり認知されていませんでした。

同社は、TECH PLAYでのイベントを通じて技術や課題の認知に努めています。
1回のイベントにあたり、800人程度を集客でき、採用活動を強化できました。

また、同社は、採用サイトにTECH PLAYイベントアーカイブを掲載中です。
アーカイブでは、TECH PLAYのウェビナー動画や、具体的な開発事例を視聴できます。

※参考:トヨタ自動車がソフトウェアエンジニア採用を強化 採用ブランディング成功の秘訣とは

※参考:トヨタ自動車㈱ のイベント・技術情報|TECH PLAY 

事例4. 株式会社NTTデータ

1988年の設立以来、日本のシステムインテグレーション業界をけん引し、今なお国内トップSIerとして業界をリードする株式会社NTTデータ。
「2023年卒の就活生が選ぶIT業界新卒就職人気企業ランキング」(楽天「みん就」発表)では1位を獲得するほどの人気企業ですが、一方で経験者採用には「事業の認知度不足」という課題も抱えていました。

社会的価値が高く魅力的な業務の認知度を上げるべく、NTTデータの中でも製造業・流通業・サービス業等顧客を対象とする法人分野では、2021年より採用ブランディングを実施。
TECH PLAYの導入もいただき、今まさに効果を実感しているとのことです。

※参考:NTTデータの“真の魅力”を継続的に届ける  優秀な人材確保につながった採用ブランディングの手法とは

事例5. アバナード株式会社

アクセンチュアとマイクロソフトの戦略的合弁企業として2000年に米国でスタートしたアバナード株式会社。マイクロソフトのテクノロジーとアクセンチュアのビジネスの知見を生かし、コンサルティングからシステムの設計・開発・導入・保守までワンストップで提供。IT業界でも一目置かれるグローバル企業です。

技術発信の場としてTECH PLAYもご利用いただいていますが、そのイベントは、「IoTの力でビールを醸造してみた」「AI判定型ビリビリクイズマシンを作ってみた」など、個性的なものが多いのも特徴。現在採用も急拡大する中、斬新な技術発信に力を入れ、採用につなげています。

※参考:「テックビール」「ビリビリクイズマシン」!? アバナードが斬新な技術発信に力を入れる理由

事例6.株式会社ココナラ

株式会社ココナラは、応募者の少なさと、採用担当者が少ないことから広報活動に工数をかけられない状況が課題となっていました。

採用活動の成果を高めるべく、同社は少ない工数で集客力が見込めるSNS広告に注力しました。
テレビCM放映期間とSNS広告を打つタイミングを合わせたところ、効果的に自社の魅力をターゲットにアピールできました。
募集ページのPVが10倍以上に増え、幅広い職種のエンジニアを採用できています。

※参考:一度の広告掲載で6名の採用に成功。 ココナラが考えるWantedly広告オプション活用術|株式会社ココナラ

事例7.株式会社アンドパッド

株式会社アンドパッドは、企業のパーパス(意図・目的)への共感を重視して、採用活動に取り組みました。

例えば求人サイトのWantedlyでは、エンジニアのインタビューを発信しています。
このようにエンジニア採用サイト、技術ブログなどを利用しての外部発信に加えて、社内の技術組織からの発信も増やし、応募者を増やしました。

また、エンジニア領域は使われる用語が難しく、ある程度知識のある担当者でなければ、採用活動がスムーズに進みません。
同社はエンジニアに特化した採用部門を設置し、採用活動の質や効率を向上させました。

求人サイトによるエンジニアの採用事例

さまざまな求人サイトを活用したエンジニアの採用事例を紹介します。

事例8.株式会社モンスターラボ

株式会社モンスターラボは、求人サイトWantedlyを活用し、約1年半で正社員のべ50名を採用しました。

同社は、具体的な内容や関心の高いキーワードを盛り込んで、求人情報を掲載しています。
掲載数に上限はないため、iOSエンジニアなど具体的な職種を指定し、複数の募集を掲載しました。

さらに、募集を繰り返すなかで試行錯誤することで、ターゲットに響く募集のコツを理解できました。

※参考:1年半で60名以上の「会社を一緒につくる仲間」に出会えた!Wantedly運用ノウハウ | SELECK [セレック]

事例9.株式会社ベリサーブ

株式会社ベリサーブは、ハイクラス人材のポテンシャルを見極め、入社動機を高められる採用フローを構築しています。

同社は求人サイトのdodaと連携し、必要なポジションや求める人物像を、応募者に明確に伝えました。
また、事業トップが自らカジュアル面談を実施し、応募者に合わせて、採用フローをカスタマイズしています。

同社はハイクラス人材の獲得に成功し、2022年の1Qから3Qにかけ、内定承諾率が44%から69%に上昇しました。
加えて、40日程度かかっていた採用フローが1か月程度まで短縮できました。

※参考:株式会社ベリサーブ「経験豊富なITエンジニアの獲得に成功」|doda中途採用をお考えの法人様へ

ダイレクトリクルーティングによるエンジニアの採用事例

企業から応募者にアプローチする、ダイレクトリクルーティングを活用した採用事例を紹介します。

事例10.ラクスル株式会社

ラクスル株式会社は、エンジニア出身のスカウトが在籍する、ダイレクトリクルーティングサービスを選びました。

スタッフの経歴にこだわった理由は、エンジニアに響くスカウトメールを送るためです。
他にも同社は、スカウト送信のコツやノウハウを共有し合い、集中してスカウトメールを送る時間を設けるなどして、ダイレクトリクルーティングを成功させています。

事例11.株式会社スリーシェイク

株式会社スリーシェイクは、スカウト返信率の低さが課題でした。

同社は、現場のエンジニアの協力を得て、スカウトメールの作成にも加わってもらいました。
学習環境やサポート体制など、ターゲットが重視するポイントを押さえたスカウトメールを送ることで、スカウト経由の採用が増えました。

事例12.マネーフォワード株式会社

マネーフォワード株式会社は、自社にマッチする人材の採用が課題でした。

同社は、現場のエンジニアを巻き込みながら採用活動に取り組みました。
現場のエンジニアの負担を減らすため、事前に対応してもらう内容をすり合わせています。

さらに、採用活動の目的を共有するなどして現場と信頼関係を構築しました。
同社はターゲットが興味を持ちそうなセミナーやイベントに加え、自社を知ってもらう採用広報にも注力しています。

ダイレクトリクルーティングを含むさまざまな施策が相乗効果を発揮して、応募者を増やすことができました。

リファラル採用によるエンジニアの採用事例

従業員の人脈を活用したリファラル採用によるエンジニアの採用事例を紹介します。
従業員の協力を得て、リファラル採用の成果を高めましょう。

事例13.freee株式会社

freee株式会社は「リファラルでの採用者には、優秀な人が多い」と考えた結果、従業員が採用活動に協力しやすい体制を構築しました。
同社は、ターゲットの人物像を明確にして、定期的に全社に発信しています。

また、スカウトするときにターゲットに渡せるように、紙の紹介カードも作成・配布しました。
周年パーティーで、リファラル採用の協力者を表彰する仕組みも整えています。

このように全社を挙げて体制を整えた結果、リファラル採用の比率を大幅に増やせました。

事例14.株式会社メルカリ

株式会社メルカリは、「求人サイトからの応募者が、自社にマッチするとは限らない」と考えています。
同社は、ダイレクトリクルーティングツールにLinkedInを採用しました。
LinkedInは世界規模のビジネス特化型SNSです。
LinkedInの登録者には豊富なキャリアを持つ人や、英語が堪能な人が少なくありません。
同社はLinkedInの登録者をミートアップイベントに招待し、選考に進んでもらうようアプローチをかけました。

また、採用会食のように、従業員がリファラル採用に取り組みやすい体制も整備しています。

株式会社メルカリが取り組む、エンジニア採用に向けた技術広報について徹底解説した動画がこちらです。
興味のある方はぜひご覧ください。

事例15.富士通株式会社

富士通株式会社は、ビジネス拡大に向け専門性の高い優秀な人材を多数必要としていました。

同社は、3.3万人もの信頼する従業員の「つながり」を活かして、リファラル採用を導入しました。
リファラル採用の成果を高めるべく導入された施策が、「GoToリファラルキャンペーン」です。
キャンペーンは紹介者に1万円のギフト券をプレゼントされる、総額200万円の大がかりなものでした。
同社は、2023年1月時点で累計80名をリファラル採用で獲得し、退職者数は0名です。
また、以前と比較すると、採用活動費を累計で1.2億円削減できているそうです。

※参考:社員3.3万人の人脈を活用!DX企業・富士通が取り組むリファラル採用の秘訣とは |HR NOTE

エンジニアの採用におすすめの「TECH PLAY Branding

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まとめ

エンジニアの採用活動に成功するためには、ミスマッチを避けつつ、自社の魅力を多くのエンジニアにアピールする必要があります。

今回紹介したさまざまな事例をもとに、自社の採用活動を見直しましょう。
他社の具体的な事例については、弊社の専門メンバーへお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

TECH PLAY BUSINESS

パーソルイノベーション株式会社が運営するTECH PLAY。約23万人※のテクノロジー人材を会員にもつITイベント情報サービスの運営、テクノロジー関連イベントの企画立案、法人向けDX人材・エンジニア育成支援サービスです。テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX化の成功をサポートします。※2023年5月時点

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