エンジニア採用における課題とは?解決のための方法を解説

人材採用 2024.10.02

こんにちは。「TECH PLAY BRANDING」ライターチームです。

エンジニアの採用にさまざまな課題を感じている企業は多いでしょう。
理由として、複数の採用チャネルにエンジニアが分散していることや、条件面の調整が難しいことなどがよくあげられます。
また、ITエンジニアの不足もあり採用は年々難しくなっています。特に、様々な業務・開発経験がある「IT先端人材」といわれるTOPクラスのエンジニアは、人事が接点を持つ前に転職が決まってしまう状態とも言われています。

この記事では、エンジニア採用に課題を抱えている企業に向けて、エンジニア採用を成功させるポイントを解説します。
具体的な解決策を用意するためにぜひ役立ててください。


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エンジニア採用における課題とは

エンジニア採用においては、どのような課題が生じているのでしょうか。
以下で具体的に解説します。

エンジニア自体が不足している

そもそもエンジニアの数が少なく、労働力が不足している状況です。
従来以上に働き方が多様化しており、会社員として働くだけでなくフリーランスとして活躍するエンジニアも増えています。
限られた人材をどうやって採用するかは、すべての企業にとって大きな課題です。

エンジニア不足の背景や現状とは?今後の展望や国の取り組み、企業の対策などを解説

採用チャネルが増えてエンジニアが分散している

近年、求職者が利用できる採用媒体の種類が多くなりました。
その結果、エンジニアがそれぞれの媒体に分散しています。自社が利用している媒体だけでは、求める人材を見つけにくいパターンもあります。

技術革新のスピードが上がっている

技術革新のスピードが上がっており、それらに対応しながらデバイスやサービスを扱えるエンジニアが求められています。
しかし、技術の変化に着実に対応し続けているエンジニアは、実際にはそれほど多くありません。

条件面の調整が必要

豊富な知識やスキルをもつ優秀なエンジニアを採用するには、高い給与水準を提示する必要があります。
しかし、求職者の希望と企業の希望を調整するのは簡単ではありません。
求職者が納得する条件を提示できないと、入社してもらうのは難しいでしょう。

採用側のスキルが不足している

採用担当者には専門的なスキルがあまりなく、求職者であるエンジニアのスキルを正確に把握できていないケースが多いです。
自社が求めるエンジニアを採用するには、採用担当者もエンジニアの専門的なスキルについて理解しておく必要があります。

ミスマッチが生じている

ミスマッチが生じると入社後の早期退職につながります。
エンジニアを採用する際は技術面だけでなく、自社に定着できるかどうかを慎重に見極めなければなりません。
エンジニアの中には、サービスに魅力があるか、自分の技術を磨けるかどうかといったことを重視している人も多くいます。

一般社団法人 日本CTO協会では、毎年「Developer eXperience AWARD」にて開発者体験ブランド力が高い企業を表彰しています。開発者体験ブランド力がエンジニア採用力強化の指針となるだけでなく、開発者体験の向上と透明性/オープンネスなどの企業文化の重要性を発信しています。
同法人の調査でも、エンジニアはテックブログやイベント、Webコンテンツ、SNSなど、エンジニア目線での情報を重要視し、転職活動をしていることがわかっています。

・参考:「Developer eXperience AWARD」特設サイト
・参考:「開発者体験ブランド力調査レポート2022」

エンジニア採用の課題を解決する4つのポイント

エンジニア採用の課題を解決するには、意識したい4つのポイントがあります。
以下で、具体的なポイントを解説します。

1. エンジニアについて知識を深める

エンジニアが扱う技術は日々進化しており、スキルも多様化しています。
特に大切なのは、自社のエンジニアに必要なスキルについて細かく把握することです。

採用によるミスマッチを防ぐため、
・採用担当者がエンジニアの技術やスキルについて正確に理解しておく
・現場のエンジニアへ採用活動への協力を依頼する
ことが重要です。

採用担当者がエンジニアについて理解していれば、自社に必要な人材を採用しやすくなります。
また、現場のエンジニアに採用活動へ協力してもらうことができれば、ミスマッチを防ぐだけでなく、採用担当者がエンジニアについての知識を習得することにもつながります。

さらに、エンジニア目線での訴求点を整理することも重要です。
エンジニア採用に苦戦する求人のパターンとして、エンジニア目線での訴求がなされていないケースも多いといえます。
求人だけでは自社の技術組織の魅力を伝え切れないケースも多々あります。
その場合は、技術ブログやイベントなど、エンジニア向けの情報発信が必要となります。

上記により、自社にマッチする人材を見極めやすくなるでしょう。
自社に合うエンジニアを採用できれば、スキルを発揮しながら長く活躍してもらえます。

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2. 人材要件を見直す・明確にする

自社に合うエンジニアを採用するには、人材要件を明確にする必要があります。
人材要件をすでに定めている場合も、改めて見直してみましょう。
採用後にミスマッチが起きる場合、採用担当者と現場のエンジニアの間で必要な人材に対する認識のズレが生じている可能性があります。
よって、人材要件を定めるうえでは、現場で働くエンジニアにどのような人材が必要か確認することが大切です。
手間がかかりますが、自社に本当に必要な人材を獲得するために重要な作業です。

3. 求職者の伸びしろにも目を向ける

エンジニアを採用する場合、即戦力として活躍できる優秀な人材が欲しいと思う企業が多いでしょう。
しかし、すでに触れたとおり、今の時点で技術革新のスピードについていけているエンジニアは多くありません。
高いスキルをもつエンジニアの採用は難しいため、求職者の伸びしろにも目を向ける必要があります
過去の実績だけをチェックするのではなく、今後のポテンシャルも考慮すべきです。
たとえば、仕事に対するモチベーションが高い人材であれば、将来的に活躍できる可能性があります。

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4. 未経験者を採用する

高いスキルをもつエンジニアをなかなか採用できない場合は、今後に期待できる未経験者を採用する方法もあります。
社内の教育体制を整備すれば、そのような人材を優秀なエンジニアとして育てることは十分可能です。

また、社内人材のリスキリングも検討してみましょう。
そもそもITエンジニアの有効求人倍率は10倍程度であり、即戦力として働ける人材は簡単には採用できません。
社内人材をリスキリングすれば、新しい人材を採用しなくてもエンジニアを確保できます。

TECH PLAY ACADEMYの「エンジニア育成サービス」では、未経験者に対する研修にも対応しています。

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エンジニア採用の課題を解決する対応策とは

エンジニア採用の課題は、具体的にどうやって解決すればよいのでしょうか。
具体的な対応策について解説します。

採用ブランディングに取り組む

採用ブランディングとは、まだ転職活動を開始していないエンジニアから、「いつかあの企業で働いてみたい」と思ってもらうような認知を獲得していく取組を指します。
いまや求人倍率が9倍以上とも言われるITエンジニア採用市場では、こういった採用ブランディング活動が非常に重要です。エンジニア採用に成功している企業は、様々な方法でこの採用ブランディングを実施しエンジニアからの共感、応援を得ています。

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採用マーケティングを取り入れる

採用マーケティングとは、マーケティングの考え方を活用する採用方法です。
自社に合う人材の採用が難しい状況になっていることを踏まえ、より戦略的な採用活動を実現するために採用マーケティングが行われるようになりました。
2023年時点、ITエンジニアの有効求人倍率は10倍を超えています。
そのような背景をふまえ、エンジニア採用においても情報発信を強化する採用マーケティングの重要性が増しています。
採用マーケティングでは、自社が抱える採用の課題を分析し、そのうえでどのような戦略が必要か検討します。
自社の現状を正確に捉えて必要な対策を講じるため、採用活動を成功させやすくなります。
戦略的な取り組みにより、効率よく自社にマッチするエンジニアを獲得することが可能です。

採用マーケティングが注目される理由とは?チャネルとファネルの違いや手順などを解説

リファラル採用を取り入れる

リファラル採用とは、自社の社員に採用候補者を推薦してもらう方法です。
自社の社員がよく知る人物であり、知識、スキル、人間性などをあらかじめ把握できます。
よって、一般的な採用方法よりも自社にマッチする人材を見つけやすいです。
採用にかかるコストも少ないため、成功すれば効率的な人材獲得が可能です。
ただし、リファラル採用を取り入れても、必ず自社に最適な人材が見つかるとは限りません。
選考により採用が見送りになった場合、自社の社員との関係に問題が生じるリスクもあります。
リファラル採用を行う際は、自社の社員への配慮も忘れないようにしましょう。

採用サイトを利用する

採用サイトを活用すれば、一定数の応募を見込めます。
知名度が低い企業も、さまざまな人材に求人情報を見てもらえるでしょう。
エンジニア採用に特化しているサイトを利用すると、より効率的な採用活動を実現できます。
採用サイトを通じて自社に合う人材を採用するには、自社が採用したいエンジニアのイメージを具体的に記載することが重要です。
現場で働くエンジニアの声を反映した人材要件をもとにし、それをわかりやすく伝える必要があります。

ダイレクトリクルーティングを行う

ダイレクトリクルーティングとは、企業が自ら求職者であるエンジニアにアプローチする方法です。
主にSNS、イベント、スカウト型の採用サービスなどを活用します。
成功すれば他の採用方法よりも低コストで人材を獲得できます。
また、採用担当者自身が人材を見極めるため、応募の時点から自社にマッチする人材が集まりやすくなるでしょう。
ただし、やみくもに人材を探すだけでは、なかなか採用にはつながりません。
ダイレクトリクルーティングに取り組む際は、あらかじめ入念な採用計画を立てて戦略的に動くようにしてください。

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人材紹介サービスを利用する

人材紹介サービスは、企業と求職者のニーズを考慮してマッチングするサービスです。
費用の支払い方法は成功報酬型であるケースが多く、自社に合う人材を採用できた場合のみ料金が発生します。
採用がうまくいかなければ料金を支払う必要がないため、安心です。
なお、人材紹介サービスの中には、特定の職種に特化しているものもあります。
エンジニアに特化した人材紹介サービスは複数あり、それぞれ得意としていることが異なります。
自社に適しているサービスを利用し、人材要件に合う人材を採用しましょう。

まとめ

エンジニア採用にはさまざまな課題があるため、自社が求める人材を確保するには工夫が必要です。
現場の社員の声や求職者の希望を考慮しつつ、状況に応じた採用活動を行いましょう。

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すでにレッドオーシャンとなっているエンジニア転職市場において、転職潜在層へアプローチできる数少ないサービスの一つです。

この記事を書いた人

TECH PLAY BUSINESS

パーソルイノベーション株式会社が運営するTECH PLAY。約23万人※のテクノロジー人材を会員にもつITイベント情報サービスの運営、テクノロジー関連イベントの企画立案、法人向けDX人材・エンジニア育成支援サービスです。テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX化の成功をサポートします。※2023年5月時点

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